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ESSAY
それゆえ、喜び歌え
by.CGNTV
hit 664 recomend 166 2017-07-14 16:10:12

それゆえ、喜び歌え

 

 10節から13節で、神は大声で歌い、喜べと命じておられる。

 

 ゼカリヤ2:10-11 シオンの娘よ。喜び歌え。楽しめ。見よ。わたしは来て、あなたのただ中に住む。――主の御告げ。――

その日、多くの国々が主につき、彼らはわたしの民となり、わたしはあなたのただ中に住む。あなたは、万軍の主が私をあなたに遣わされたことを知ろう。

 

 神の民が大声で歌い、喜ぶべき理由も二つある。一つの理由は、神がご自分の民とともに住まわれるからである。神は「わたしはあなたのただ中に住む」と言われた。民がバビロンから帰り、エルサレムの神殿が再建されるべき理由は、神がともに住まわれる町となるからである。神はただ来られるのではなく、彼らのところに来て、彼らとともに住むために来られるのである。

 聖書の最も重要な主題は“神が来られること”である。神が人々とともに住むために来られることである。天におられる神が、地上にいる人々とともに住むために降りて来られるのである。創世記で、神は天から語られた。出エジプト記で、神はモーセに会い、ご自分の民に会うためにシナイ山で語られた。モーセに幕屋を建てるよう命じ、すべて完成した後に、神は幕屋に降りて来られた。レビ記で、神は幕屋でご自分の民と会われた。地上に降りて来られ、ご自分の民とともに住まわれた神が、まさにイエスである。

 

 ヨハネ1:14 ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。

 

 「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」とは、神が私たちとともに住まわれたということである。イエスは人となって来られ、私たちとともに住まわれた神である。ところが、神は、私たちとともに住まわれただけにとどまらず、どこまで降りて来られたかというと、ご自分の民の心の中まで降りて来られた。聖霊は、私たちとともにおられるだけでなく、私たちのうちに住まわれる神である。霊として来られ、私たちの心の中にまで降りて来られ、私たちとともに住まわれる神である。

 私たちが大声で歌い、喜ぶべき理由は、神の臨在のためである。まことの喜びは、目に見える環境にあるのではなく、神が私たちとともに住まわれる臨在にある。神がともに住まわれるなら、ため息が歌に変わるだろう。

 『神の臨在の実践』という古典的書物は、ローレンスというひとりのフランス修道士の手紙を彼の教父が集めて本にしたものである。300年前に書かれた文章だが、忙しい生活に縛られて暮らしているキリスト者たちに、今でも大きな影響を及ぼしている。彼の文章が数世紀もの間、影響を及ぼし続けている理由は、ブラザー・ローレンスが教理や神学を教える神学者だったり、神々しい聖人だったからではなく、ただの平凡な修道士だったからである。

 修道院の中で、彼は台所仕事をした。15年間、台所で働いてひざを痛め、座って靴を修理する仕事をした。彼の文章は、難しくないやさしい文章だが、体験から出た告白なので、今日に至るまで敬虔な生活を追求する人々の必読本となった。その中の一部分を見てみよう。

 「必ずしも大きな仕事ばかりする必要はない。私はフライパンの小さなオムレツ一つでも、神を愛する心でひっくり返す。そのこともすべて終わり、もうすることがないなら、私は床にひれ伏して、オムレツを作る恵みを与えてくださった神を礼拝した。そうしてから立ち上がる時には、私はどんな王よりも満足感を覚えた…。神の臨在の中にとどまることには特別な技巧はいらない。私たちは、ただひたすら、いつも同じ心で、単純にそれを練習すればよいのだ」

 主婦の方は、台所で働く時間が神の臨在を経験する時間となるようにしよう。会社員の方は、職場で働く時間が神の臨在を経験する時間となるようにしよう。学生の方は、勉強する時間が神の臨在を経験する時間となるようにしよう。

 私たちの人生において、神に来ていただくだけでなく、住んでいただかなければならない。そして、私たちとともに住む“resident(居住者)”になっていただくだけでなく、私たちの人生を治める“President(統治者)”になっていただかなければならない。

 神が民に大声で歌い喜べと命じられたもう一つの理由は、多くの国々が神の民となるからである。

 

本文は、『悔い改めは神の恵み』 (イ・ジェフン著、日本Duranno書院)より、抜粋したものです。

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