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三つ撚りの糸による宣教     
by.CGNTV
hit 26 recomend 3 2017-08-28 16:40:42

三つ撚りの糸による宣教        

 

熊本ハーベストチャーチ牧師 中村陽志

 

長年、「日本の宣教は難しい」と言われ続けました。しかし、日本で度々起こってきた自然災害に伴う災害支援による宣教の業は、日本のリバイバルの突破口になる可能性があるのではと思わされるようになりました。2011年3月11日、日本は東日本大震災を通して大きな痛みと苦悩を経験しましたが、その中で多くの教会協力があり、宣教が難しいと言われていた地域に宣教の働きが進んでいます。2016年4月に熊本地震が起き、さまざまな教会、超教派団体を通して助けられ、「九州キリスト災害支援センター」(以下、九キ災)が発足され、災害支援の働きが続けられています。私自身、東北のケースは大きな支えとなりましたし、実際に東北での災害支援と宣教の働きをされた方々に励まされてきました。

多くの余震と二度の震度7を経験し、不安と苦しみを経験しました。災害支援は自分で決断したことではありますが、思っていた以上に働きが拡大し、混乱と戸惑いを経験しました。しかし、不安と苦しみ、混乱と戸惑いを支えてくれたのは、家族と教会メンバー、地域教会、そして全国のクリスチャンの方々でした。2016年4月16日の本震を経験したその日に、現在九キ災の代表である横田法路師から電話があり、福岡での会議に呼ばれました。そして、翌週すぐに九キ災を発足し、全国、世界の教会の受け皿になってくださいました。その結果、災害後すぐにボランティアワーク、被災地教会会堂再建、牧師とその家族のケアなどを行うことができたのです。

「どちらかが倒れるとき、ひとりがその仲間を起こす。倒れても起こす者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ」(伝 4:10)。熊本では、震災以来、毎月もたれる牧師たちの祈り会が始まりました。それぞれの近況を報告し合い、お互いのため、それぞれ教会のために祈りました。また「牧師のためのセルフケアセミナー」を3回開催し、励まし合いながら歩むことができました。倒れそうになるときも、互いに励まし合いながら歩むことができたのです。2017年1月からは、続けられている災害支援の働きを宣教につなげようと「熊本宣教ネットワーク」が始まりました。

現在、熊本に仮設住宅や“みなし仮設住宅”で生活しておられる方が4万7千人いると言われています。九キ災熊本ベースは、昨年10月から被害が最も大きかった益城町にセンターを移しました。益城町だけで18か所の仮設住宅があります。そのうち4つの仮設住宅の自治会運営のサポートを、九キ災熊本ベースは益城町から委託されて働きを続けています。また「ファミリンク」というプロジェクトをはじめ、被災家族と支援家族をつなげ、「私たちはみなさんのことを覚えて寄り添っています」ということが伝わるような支援を行っています(詳しくはHPをご覧ください)。また、多くの団体がボランティアワークを閉じる中、私たちは依頼を受けて働きを続け、延べ7千名以上の方がボランティアに来てくださいました。そのように被災者の方々の痛みにどうすれば寄り添うことができるのかを、スタッフ一人ひとりが祈りながら働きを続けています。

「もしひとりなら、打ち負かされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない」(伝 4:12)。自然災害は突然のことで、人の力の及ばない大きさのために何度も途方に暮れることがありました。あの数秒の地震がこれほど多くの人生を変えるのだと実感しました。しかし、互いにつながることを通して乗り越えることができるということを経験しています。私たちの強さは、その間にキリストがおられるからです。名も知らない人々がキリストに語られ、被災地を訪れボランティアに加わったり、多くの献金が集まったりしました。東北でも同じことが起こったと聞いていますが、私たちも町の人々や他団体の方々から「キリストさん」と呼ばれています。決してどちらの教会ですか、どちらの教団ですかと聞かれることはありません。災害の前は宣教の難しかった地域で、三つ撚りの糸のように協力し支援することによって、言葉以上に行いを通してキリストの名が伝えられているのです。

震災以来、手探りの状態で歩んできました。しかし「支援を宣教につなげる」という神様が与えてくださった確信はぶれることがありません。教会と教会、超教派との関係、クリスチャン一人ひとりの間にキリストが立ってくださり、支援の働きが進められました。また、私たちと私たちが寄り添う人々との間にキリストが立ってくださり、宣教の働きが進められています。息の長い働きのために私たちはまだみなさんの祈りと献金、ボランティアを必要としています。ぜひご協力ください。

 

中村陽志

熊本ハーベストチャーチ牧師。九州キリスト災害支援センター熊本ベースディレクター。熊本刑務所教誨師、熊本YMCA学院非常勤講師。福岡ハーベストチャーチにて伝道師として仕え、2002年より牧師として熊本ハーベストチャーチを開拓し、現在に至る。美しい妻と3人の可愛い娘たちと一人の息子と共に生活している。著書に『心の居場所が見つかれば人生はいつでもやり直せる』(マガジンハウス)

 

本文は、『リビングライフ STORY 2017年8月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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