わたしに心から近づけ | |||||
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わたしに心から近づけ
教会の歴史を見ると、歴史が深まるほど、三つの共通した問題が生じた。
一つめの問題は、神のビジョンに向かってチャレンジし、献身する信仰ではなく、安逸な宗教生活にとどまる信仰である。使徒の働きに出てくる教会は、福音伝播のビジョンとともに、絶えず新しいチャレンジを受け入れた。教会は慣れた所にとどまる安逸な宗教共同体ではなく、福音伝播のためにキリストの苦しみの欠けたところを満たす教会とならなければならない。
二つめの問題は、神の国に対する関心よりも、教会という共同体の内側に対して多くの関心を持つことである。神の関心は世の中に神の義を実現することだが、教会の中にだけとどまることにより、世の中に蒔かれた塩ではなく、まるで塩つぼの中の塩のようになることである。
三つめの問題は、聖霊の油注ぎと導きに従って働かず、今までの経験によって働くようになることである。聖霊の油注ぎによって始まった方法であっても、継続的に聖霊の導きに拠り頼まないなら、機械的にくり返す形式的な宗教儀式になってしまう。
本文は、『悔い改めは神の恵み』 (イ・ジェフン著、日本Duranno書院)より、抜粋したものです。