HOME > COMMUNITY > COLUMN > 詳細を見る
COLUMN
必ずできる青年宣教   
by.CGNTV
hit 53 recomend 12 2018-07-03 14:04:44

必ずできる青年宣教   

 

西大寺キリスト教会牧師 西村敬憲

 

教会に青年が少ないということは、長い間言われ続けています。青年宣教というと、都市での話題で、青年たちとのアクセスの賜物を持った特別な人たちによって可能になるという印象があります。しかし、実は都市でも青年のいる教会は少なく、またひとりの突出した才能によってリードされたとしても、10年ほど経つと青年層が新しい世代を迎え、活発に活動しているという教会はまれになります。むしろ、地方教会で強力なリーダーシップを持つ人がいなくても充実している教会もあります。

青年層の多い教会の特徴は、幼少から青年へと長い時間をかけて育成の努力を丁寧に積み上げてきた教会です。それも牧師や役員が率先して教会の宣教理念として掲げ、実行しています。ですから、中高生の人数は教会員子弟の幼少からの数により変動しますが、20代後半までのトータル人数は安定しています。このような教会では、育てられてきた青年によって同世代の人たちが誘われ、増えていきますが、外部から新しい青年が教会に来るのは簡単ではなく、教会学校の出身者がほとんどを占めています。ですから、青年層が増えている教会の多くは、伝道の結果というより、大学や就職によってクリスチャン青年が移動し、その受け皿となっている場合が多いのが現状です。ですから、都市部でも受け皿になれない教会は、青年層の獲得が難しいわけです。

それに対して、教会外からの青年を集めている教会がありますが、そのような教会は非常に少なく、リーダーの資質や立地条件、会計上のバランスなど、一般的な教会のスタイルとは路線が違うものを目指しているとも言えます。そのような教会には青年宣教、宣教全体への風穴を開けていくインパクトもあり、その存在意義は高いと思っています。しかし、青年宣教の基本的な構造は、教会学校から育成されてきた青年を中心として展開されていくのが、やはり最も効果的で、条件にも左右されにくいと思います。そのためにも、教会に与えられている子どもたちの人数にとらわれてしまわないように、教会もメディアを筆頭にキリスト教界の意識を脱却しなければならないでしょう。子どもが一人であっても、教会全体で愛し抜いていくことが、次世代育成の根幹だからです。

それでも教会学校の働きは今も健在です。幼児から高校生まで合わせて10名以下、生徒二人に教師一人というのが平均的なモデルです。少ないと思われるかもしれませんが、この比率は心を込めて育成するのに最適です。

そうして育てられた子どもたちの多くは、中学生になるまでに受洗します。最大の問題は、彼らが中学生から高校生の間に教会生活を送らなくなることです。教会に来なくなったり、来てもアクティブではありません。その理由は様々ですが、彼らの居場所を教会が意識して確保していないからでしょう。教会が何もしていないのに中高生が教会生活の中で生きがいを見つけるというのは難しいでしょう。

彼らに特別なことをする必要はないと思います。まず彼らにあいさつをすることから始めれば、それだけでも心が伝わりやすくなり、会話のきっかけが生まれます。牧師や役員が率先し、中高生科の教師の人たちが力を合わせて子どもたちの居場所を作っていくのです。

特に、高校生の時期はキリスト者として生きていくためにとても大切な時期であるにもかかわらず、信仰生活は大人になってからで、今は受験の準備が何より大切だと軽んじられる傾向があります。

私は、岡山にある西大寺キリスト教会で20年余り牧師スタッフとして次世代育成を担当してきました。この教会は教育による宣教を理念として掲げ、無認可の幼児園を28年前に開園し、ボーイスカウト活動にも力を入れてきました。しかし教会員子弟の育成を最もプライオリティの高いものと位置づけてきました。

現在、私が校長を務めているチャーチスクール(フリースクール)は、16年目を迎えていますが、通った教会員子弟は子弟全体の7割を超えています。その中で高校をここから卒業した人はすでに20人を超えています。設立当時、小学生だった生徒が現在は青年会の中核を担うようになり、職を持ちながらも、教会学校の教師や音楽担当など多くの奉仕をしています。また、キリスト者学生会でも役を担ったり、学内活動も活発に行っています。教会内でも同世代の新来者に対して、チャーチスクールの出身者はよく話しかけていて、コミュニケーション力も育っていることを実感しています。

教会を建てあげる同労者として、いっしょに歩むことを夢見ながらやり続けてきました。教会員子弟を人数によらず、その資質によらず、大切にしていく積み重ねが、青年宣教につながっていると思います。

 

西村敬憲

岡山市内の西大寺キリスト教会牧師スタッフとして約20年、次世代の育成をおもに担当する。教会が運営するフリースクール、サムエル国際キリスト教学園で校長・教師を務める。キリスト教界における次世代育成の方策「ミッションテモテ21」を提唱。元日本福音同盟(JEA)青年委員長。日本同盟基督教団理事。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2018年7月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

트위터로 보내기
TEXT ▲TEXT ▼
おすすめ 返信 リスト
 58535259 認証キーを入力してください
パスワードを入力してください
コメント書き込み