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聖書的な妻 講座: 恵みがあふれる家庭を築く
by.CGNTV
hit 1822 recomend 156 2019-01-02 12:06:19

聖書的な妻 講座: 恵みがあふれる家庭を築く      

 

トーチ・トリニティ神学大学 教授 イ・キボク

 

Introduction

恵みとは何でしょうか。恵みを理解することは簡単ではありません。なぜなら、この世はすべて“恵みでないもの”によって動いているからです。この世は、成功し、満足を得るために、努力本位、成果本位、功績本位、資格本位によって動いています。しかし、恵みの法則は全く違います。恵みとは、「それを受ける者の資格とは全く関係なく」与えられる愛とあわれみと祝福を意味するものです。ただ恵みを施される方の一方的な品性のゆえに与えられるものなのです。「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです」(エペ 2:8~9)。

では、恵みを受けることができる信仰とは何でしょうか。それは行いではありません。信仰とは、神様が与えてくださる恵みを、ただ謙虚に受け取る姿勢であるとも言えます。その恵みにお返しをする方法はありません。恵みを受けた人は、ただ感激と感謝をささげるだけです。その結果、恵みを受けた者として、主の御心に従って生きるようになるのです。

恵みは、受け取っても受け取らなくてもよいものではありません。恵みを拒むなら、罰とわざわいを受けざるをえません。空気がなくては息ができないのと同じように、神様の恵みがなくては、私たちのたましいは死に至るほかないのです。恵みがなくては、神様の赦しと救いも受けられません。ですから、恵みを拒むこと自体が、高慢なのです。神様の恵みを拒まないでください。自分は恵みが絶対的に必要な存在だということを認め、告白しましょう。すべては神様の恵みであることを表現しましょう。そうすれば、豊かなイエス様の恵みがあなたとあなたの家庭の上にあふれ流れるでしょう。

 

1. 恵みの反対:完璧主義

私たちの家庭の中には、知らず知らず完璧主義が働いています。完璧主義は、「何の失敗もなく最高レベルで、すべてのことを完璧にすること」という非現実的な期待のようなものです。それは、私たち人間の弱さと限界を認めないことに起因しています。神様は、弱く失敗する私たちを愛してくださっているという恵みを忘れることです。

私たちは人間なので、不完全で失敗するしかありませんが、神様の恵みと助けに拠り頼んで生きていくとき、すばらしい人生を歩むことができるということを忘れてはなりません。恵みの反対が、完璧主義なのです。

 

2. 親の完璧主義が子どもに与える影響

完璧主義の親は、子どもに「失敗してはダメだ」「もっとがんばりなさい」「最善を尽くさなければならない」「まだ少し足りない」という言葉で限りなく要求します。すでに達成した成果については、励ましたり認めたりしません。表現したとしても微々たるもので、強調して伝えることは「さらに努力しなさい」というメッセージです。そのため、完璧主義の親は、子どもがどんなにがんばっても、称賛せず、満足感を伝えません。過剰な期待を持ち、さらに努力して最高の成果を出すよう要求し続けることが、完璧主義の特徴です。

そのような完璧主義の親のもとで育った子どもは、満足され、認められ、ほめられ、励まされることに飢え渇いています。初めは自分でも最善を尽くして親の期待に応えようとしますが、だんだん手に負えなくなります。心の中で「私はダメだ」「私はいつもこうなんだ」「親を喜ばせることは不可能だ」と考えるようになり、結局は自暴自棄になってしまいます。そして、自分自身に怒りと挫折感を感じたりもします。そして、限りなく完璧を求める親に憤りを感じるようになります。完璧主義の親が子どもに与えるメッセージは、子どもに測り知れないストレスと傷を与えるということを知ってください。限りない期待と要求ではなく、子どもの小さな達成に対しても、惜しみなく称賛と励ましを表現する親になりましょう。

 

3. 子どもに恵みを伝える

恵みを頭で“知っている”ことと、恵みの人生を“生きる”こととは違います。私たちは、恵みによって生きなければなりません。恵みの法則を子どもの養育にも適用するなら、恵みの祝福があなたの家庭と子どもに豊かに臨むことでしょう。特に母親は恵みの器です。子どもは母親から神様の恵みを体験することができるのです。たとえば、成績が落ちたときや失敗したとき、財布をなくしたとき、子どもが親の気に入らない行動をしたとき、子どもが罪悪感にさいなまれているときに、神様の愛と恵みを伝えてあげましょう。それが、恵みを伝える母親なのです。

子どもは、親を通して神様の恵みを間接的に体験しなければなりません。後に子どもに「神様はあなたを愛しておられるのよ」と伝えるとき、子どもが「わかるよ。それが、どういう意味なのかわかる。お母さん(お父さん)が私を愛してくれるようにでしょう?」と反応するなら、神様の恵みがよく伝わっているということです。そのとき親は「ううん。お母さん(お父さん)は神様の愛と恵みを100分の1も表現できていないよ。神様は、あなたをありのままの姿で愛しておられるし、あなたを見ているだけで喜ばれるんだよ」と伝えてあげましょう。

 

4.夫の完璧主義

ある夫のストーリーです。その人は、子どもの頃から父親にほめられたことがありませんでした。自分なりに勉強もがんばり、努力もしましたが、父親はいつも批判と指摘と叱責を繰り返しました。また、お金も惜しみ、条件なしにくれるお小遣いやプレゼントもありませんでした。そのようにして成長した夫は、自分の父親をとても嫌っていました。ところがおかしなことに、結婚後、自分もその父親と同じように子どもや妻に対して行動していることに気がつきました。いつも感謝も満足もありません。妻はいつの間にか疲れていき、夫に対する愛も冷めていきました。このような場合、どうしたらいいでしょうか。

まず、夫の心のうちを理解してあげましょう。夫は、からだは成長していても、今でもほめられ、認められることに飢え渇いている子どもと同じ状態です。自分自身のことが気に入らず、受け入れられないので、自分を責めているのです。失敗したときも、自分がありのままの姿で受け入れられ、愛されている存在だということを信じることができません。自分の心の状態を妻と子どもに映し出しているのです。そのような夫は、神様の恵みをなかなか理解することができません。神様の愛の中で安息と平安と感謝を味わうことが難しいのです。

実際、そのような夫こそ、神様の恵みが必要です。イエス様は、罪の束縛と罪責感から救うために、この地に来られました。このような人間には、完璧な行動ではなく、ただ恵みによって救われる信仰の原理を伝えてあげなければなりません。「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです」(エペ 2:8~9)という恵みのみことばを経験できるようにしてあげなければなりません。

まず、夫が神様の恵みを深く知ることができるように祈りましょう。そして、まず妻が神様の恵みを深く理解し、伝えるようにしましょう。先に恵みを受けた人には、その恵みを周りの人に伝えてあげる使命があります。夫の行動に対して過剰反応をしないようにしましょう。夫の態度や行動を批判したり指摘したりすることもやめましょう。

夫に「あなたは尊い人だ」「人はだれでも失敗するものだけど、神様はあなたのありのままの姿を受け入れて、愛しておられる」ということを伝えましょう。妻のほうから愛を表現し、恵みを伝えましょう。時間がかかるかもしれませんが、妻の恵みあふれる人生と表現によって、夫が神様の恵みを知ることができる日が必ず来ます。ただ神様の恵みだけが、夫の完璧主義の考え方を変えることができ、傷をいやすことができるのです。

 

 5.感謝を言葉で表現する

今、私たちにあるすべてのものは、神様の恵みであり、今、手にしているものも、実は神様がすべて与えてくださったものです。いのち、健康、家族、配偶者、子ども、住居、日用の糧などのすべてのものも、実は自分の努力によって得たものではありません。旧約聖書の申命記8章17~18節「あなたは心のうちで、『この私の力、私の手の力が、この富を築き上げたのだ』と言わないように気をつけなさい。あなたの神、主を心に据えなさい」というみことばを覚えましょう。

恵みがあふれる家庭は、感謝が絶えない家庭です。感謝を表現しましょう。神様に感謝し、夫に感謝し、子どもに感謝し、すべてのことに感謝しましょう。そうすれば、神様の恵みがさらに家庭に満ちるようになるでしょう。「あなたの存在だけで感謝します」「私のそばにいてくれてありがとう」「あなたが私の夫であることを神様に感謝します」「あなたが私の息子 / 娘でいてくれてありがとう」「愛する家族を与えてくださった神様に感謝します」と、繰り返し言葉にしましょう。そうすればするほど、愛と恵みはさらに大きくなるでしょう。

 

 6.恵みが流れていく家庭

自分の力でなんとかしようと一生懸命がんばって生きてきた人は、けちになるしかありません。神様の助けに拠り頼まないので、心配が多く、いつでも出費を惜しみ、貯めておこうとします。それで、ほかの人に寛大に施すことができません。けちな心を「貧しい霊」とも言います。ところで、霊的な法則では、けちになるほどさらに貧しくなります。反対に、これまでも自分の努力によってではなく、神様が救ってくださった恵みによって生きてきた信じる人は、恵みを周りの人に流すことができます。これまで恵みによって生きてきたのだから、これからも恵みによって生きていくと信じるからです。また、これまで与えられた恵みは、すべて神様のものなので、神様に再びお返しすることができます。周りにいる恵みが必要な人々に恵みを施すことができるのです。

「神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれる者とするために、あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。『この人は散らして、貧しい人々に与えた。その義は永遠にとどまる。』と書いてあるとおりです」(Ⅱコリ 9:8~9)。 恵みは、あふれて、流れていかなければなりません。

信仰の家庭は、恵みが流れていく家庭です。妻は夫に良い影響を及ぼすことができます。母親は子どもに恵みを体験させてあげなければなりません。まず妻が神様の恵みを深く知り、恵みの法則によって生きていけますよう願います。恵みを受けた妻を通して恵みがあふれる家庭として生まれ変わる祝福がありますように。

 

祈りましょう

恵み豊かな神様。これまで生きてこられたのは、神様の恵みです。私の息、私のいのち、私の家族も、ただ神様の恵みです。恵みを受けるだけの資格もないのに、今の私があるのは、すべて神様が与えてくださった恵みによります。心から感謝します。でも、まだ神様の恵みを知らず、苦しい人生を歩んでいる人がたくさんいます。神様に拠り頼んで生きる信仰を伝えさせてください。神様の豊かな恵みを伝えさせてください。私の家庭を通して神様のあふれる恵みが周りに流れていくよう、私と私の家庭を用いてください。イエス様の御名によって祈ります。アーメン。

 

イ・キボク

トーチ・トリニティ神学大学院、キリスト教カウンセリング学教授。オンヌリ教会協力牧師、ツラノバイブルカレッジ家庭ミニストリーディレクター。ラブソナタ講師。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2018年12月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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이보원2019-01-02 17:40:27 コメント
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