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神の国を実現していく弟子
by.CGNTV
hit 494 recomend 142 2019-01-29 17:04:32

神の国を実現していく弟子      

 

善通寺バプテスト教会 牧師 久保量生

 

 神の命令を学ぶことは大事です。しかし同時に、その命令を守るという約束があるということを深く知る必要があります。クリスチャンの生活は、律法主義ではなくて、福音です。福音とは救いです。私たちは、神の恵みによって救われました。その恵みの力によって神の命令を守っていくのです。

 その約束がマタイによる福音書28章18節にあります。「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた」 公生涯においてもイエスには権威がありましたが、イエスが人としておられたときは、肉体的な制限がありました。しかし、復活のイエスはそれから解き放たれています。権威のある御名を用いて弟子たちがそれを行使した時に、奇蹟が起こりました。私たちクリスチャンの生活も同じです。私たちがイエスの御名に権威があることをどの程度信じているかによって、信仰生活が変わります。イエスが今生きておられるということを本気で信じて祈っていくと、祈りが変わります。ビジョンや働きが変わります。

そして28章20節では「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」とイエスが約束しておられます。弟子たちはそれを信じました。恵みによって救われ、信仰によって生きる私たちですが、常にイエスと共に生きる、神は見えないけれども共におられるということを信仰生活の中で体験することが大切です。

 ヨシュア記1章を見ると、モーセが死んだ後に立てられたヨシュアに主のことばがありました。ヨシュアは「これからモーセのような働きができるのだろうか」と思っていたでしょう。そこで神はヨシュアに「わたしは、モーセと共にいたように、あなたと共におるであろう。わたしはあなたを見放すことも、見捨てることもしない。強く、また雄々しくあれ」(ヨシ 1:5~6)と言われました。この言葉をいただいたとき、ヨシュアは力を得、立つことができました。神の約束のみことばは絶対です。

 そして今日、私たちへの神の命令はこれです。「それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ」(マタ 28:19~20)。新改訳では「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」(マタ 28:19)となっています。核心は「弟子とする」ということです。

 弟子とするために一番大事なことは、出て行ってキリストの福音を伝えることです。そして、信じた人々にバプテスマを授け、聖書を教え、しっかり守ることができるように導くことです。祈り、霊の糧を与え、みことばをしっかり守れるように、継続して助けなければなりません。親が子どもを育てるのと同じです。「弟子とする」とは、その人の霊的レベルに合わせて何をしたらいいのか考え、行うことです。

 きょうのテーマ「人々を弟子とする」ということ考えるとき、まず自分自身が弟子とならなければなりません。そのために必要なことがあります。一つ目は、毎日神のことばである聖書を読み、学び、それを守ることを習慣化することです。みことばにとどまる人は、神の考え方、イエスと同じような考え方になっていきます。そして、必ず実を結ぶようになります。

 二つ目に、神のことばに従って実践することです。私たちの肉の力ではできませんから、聖霊に助けていただかなければなりません。聖霊に満たされてこそ、みことばに従うことができるのです。神のことばにとどまると同時に、聖霊に満たされることが必要です。

 ガラテヤ人への手紙にはこう書かれています。「御霊によって歩きなさい。そうすれば、決して肉の欲を満たすことはない」(5:16)。自我と情欲が十字架につけられたものであることを信じ、そのことを意識して歩みなさいと教えられたわけです。やっかいなのは自我です。自我に負けることもあります。しかし、そういう時こそ正直に罪を認め、悔い改めることです。すると、イエスの十字架の血潮によりきよめられ、私たちからキリストの麗しい香りが放たれていきます。

 三つ目に、具体的に隣人を愛することです。毎日、周りの人に笑顔で接するようにしましょう。愛の言葉、親切な言葉をかけましょう。「受けるよりは与える方が、さいわいである」というイエスのことばどおり、人に与える者になりましょう。そうすると、人々から感謝され、神からも祝福されます。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい」(ヨハ 15:12)というみことばのように、私たちも周りの人々を愛しましょう。キリストの弟子とは、キリストの愛をいただいて、その愛で隣人を愛する人のことです。そのようにして、イエスを証しするのです。 (本文は、日本CGNTVの番組「久保量生牧師のバイブルメッセージ」を要約したものです。)

* 聖書の引用は「口語訳聖書」によります。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2019年1月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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