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スポーツミニストリー、明日への起点
by.CGNTV
hit 434 recomend 133 2019-09-09 14:51:01

スポーツミニストリー、明日への起点

 

 

JiSP代表 / 国分寺バプテスト教会 牧師  米内宏明

 

 

いよいよこの9月から全国12都市でラグビーワールドカップが開催されます。これは、アジアで最初のラグビーの国際的な祭典です。日本ではまだあまり知られていないラグビーですが、ラグビーW杯は世界三大スポーツイベントの一つで、世界で40億人が観戦するといわれています。さらに来年は、その三大スポーツイベントのもう一つ、オリンピック・パラリンピック大会が東京で開催されます。このように世界三大スポーツイベントの二つが、二年にわたって日本で開催されることになったのです。

これを神様が日本の教会に与えてくださった機会として、スポーツミニストリーによる祝福の拡がりを願い、仲間と2014年にJiSPを立ち上げました。そこで「なぜスポーツなのか?」「何をもたらそう(遺そう)とするのか?」をお話しします。

 

なぜ、スポーツなの?

  宣教の接点だから  総務省の社会生活基本調査(平成23年度)によれば、日本の人口の約70%にあたる7,200万人がスポーツをしているそうです。ここには健康のためのジョギングやスポーツ観戦も入っています。このように何らかの形でスポーツは日本人の生活に深く関わっています。

中高生の運動部参加率も非常に高く、中学男子80.1%、中学女子57.1%、高校男子65.0%、高校女子37.0%となっています(少年教育機構調べ2016年度)。これは10年前と比べて、高校女子を除いて上昇しています。それだけ中高生のスポーツ関与は大きいのです。

問題は、日本の教会がこのスポーツから遠いことです。下の図をご覧下さい。

  聖書の価値を共有し、次世代を育成するから  現代のスポーツはルールとリスペクトが求められます。日本ではまだ根性論や精神論が幅をきかせているところもありますが、スポーツは聖書の価値を共有します。例えば、ラグビー憲章では次の五つが掲げられています。「品位 Integrity」「情熱 Passion」「結束 Solidarity」「規律 Discipline」「尊重 Respect」です。どれを見ても教会で掲げうるものです。特に「品位 Integrity」は、ローザンヌ運動でも掲げられた現代のキリスト教会における重要な要素です。

私が住んでいる地域のリトルリーグにクリスチャンのプロ野球選手と監督をお招きし、クリニック(こどもたちの練習指導)を開いたことがありました。終わってからそのリトルリーグの総監督が私のもとに来て言いました。「これまで野球を教えてきたけれど、野球以外の人生についての良い指針を学んだ」と。スポーツをする人は聖書の価値を体感できるのです。

 

  世界と日本とが繋がるから  スポーツの宣教団体は世界にたくさんあります。一つの教会だけではできない地域へのアプローチや地域での国際交流が可能です。実際に、長年にわたって毎年日本に来てくださっているチームは、行く先の地域から訪問が期待されています。このようなところから少しずつ実りが見えてきているのです。

 

何をもたらすの(遺すの)?

  レガシーを  W杯や五輪のことを話題にしますと、大きな集会・大会を企画しているんでしょうと言われます。そうではありません。最も大切なことは、東京五輪・パラリンピック大会後に日本に何を遺すのかということです。それは、全ての地域教会がスポーツミニストリーを通してそれぞれにふさわしい豊かな実を結ぶことです。

 そのために私たちは「vision2024」を掲げ、2024年までに10倍の祝福がもたらされるようにという実現不可能に思える祈りをささげています。エリヤの霊の二倍を求めたエリシャに、エリヤは「あなたは難しい注文をする」(Ⅱ列 2:10)と答えましたが、エリシャは見事に後継者となりました。聖書は難しい注文であふれています。JiSPでは、今回のラグビーW杯と五輪・パラリンピック大会の活動にご一緒してくださっている地域教会を中心に、今後もネットワークを組みながら、継続的なスポーツミニストリーが展開できるように協力していきます。

 

最後に

JiSPは三つの柱を立てています。「教会スポーツ」と「インスポーツ(クリスチャン・アスリート等の育成)」、そして「メジャースポーツイベント(W杯、五輪等での活動)」です。是非ご一緒いたしましょう。

 

・ 図の左上にある教会は、右下のスポーツをする人々に届いていません。

・ 多くの人はスポーツをやめてまで左上の教会へは来ません。

・ これらの人々はクリスチャンになってもスポーツをしたいのです。

・ それには教会の枠組みが広がらないと届きません。

 

 

JiSPは、Japan International Sports Partnershipの略で、日本の教会、クリスチャン・アスリート等とネットワークを組み、ISC (International Sports Coalition) と連携して、vision2024を掲げて活動している団体です。http://jisp2024.net

 

米内宏明

国分寺バプテスト教会牧師。

大学卒業後、銀行勤務。その後、東京キリスト神学校を卒業し、牧師となる。

日本バプテスト教会連合理事長。JiSP代表 。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2019年7月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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