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神さまの計画と私たちの使命
by.CGNTV
hit 402 recomend 119 2019-09-23 00:27:42

神さまの計画と私たちの使命

 

関西カルバリーフェローシップ 牧師  小崎淳広

 

 

ある方から「教会のゼロ開拓は、挫折して心がくじける牧師が多いですが、実際のところどうですか?」と問われ、私は「楽しいです」と答えました。これは強がりではなく、本当なのです。私は関東にある大きな教会で副牧師として20年仕え、9年前から関西に移り、開拓を志しました。開拓当初、会衆は3人しかいませんでしたが、感謝していました。しかし、その人数のまま数ヶ月が過ぎると、焦りはじめました。チラシを配っても、何をしても人は増えませんでした。だんだん自分の召しに疑問を抱くようになりました。しかし、祈りの中で神さまからある悟りが与えられ、その時から、開拓を楽しむことさえできるようになったのです。その秘訣をお分かちいたします。

第一に、世の基準と神の基準を仕分けすることです。「人数がどれだけいるのか」「どれだけの手持ち(能力や財)があるのか」等に振り回されると、心折れてしまいます。シェークスピアは、「全世界は一つの舞台だ。そして、すべての人間は男も女も役者にすぎない」と言いました。これは、舞台の上で王の役をしたから良い役者なのではなく、乞食の役をしたから悪い役者なのでもなく、王を王らしく、乞食を乞食らしく演じたかが問われるという意味のようです。これは、神さまと私たちの関係を表しているようにも思います。結局、神さまにとって重要なことは、私たちが何をしたかではなく、神から与えられた役割をいかに演じたかということなのです。ローマ書19章にあるように、生まれもせず、善も悪もしない前から、人間のわざによらず、一人一人には、ただ一方的な神の選びの計画があるのです。最後に問われるのは、何タラントもらったかではなくて、与えられたタラントを用いたかどうかということなのです。

第二に、神実現を求め、神に委ねることです。“神さまに委ねる”とは、自分は何もしないで待っていることではありません。それはただの怠慢です。多い少ないは関係なく、自分に与えられている手持ちを最大限に用いるのです。「ベストを尽くして、結果は神さまにお任せする」ことが、“委ねる”ということです。全力を尽くした結果が、自分の願いや思った通りではなかったとしても、それも神さまが与えられた事として受け止めるのです。人が集まらないからやる気が失せてしまうのは、自己実現を求めているからです。神実現に生き始めると、違った世界が見えてきます。もし神さまが一人のために遣わされたのであれば、その一人のために全力を注ぐのです。もっと多くの人たちのために召しておられるならば、そのようになっていくでしょう。もし、自分は小さな教会でも良いと思っていたとしても、神さまの計画が違うならば、そうはさせられないのです。もちろん、その逆のパターンもあるでしょうが、いずれにしても自分のベストを尽くさなければなりません。

第三に、天地宇宙を造られた神が共におられることを確信することです。ヨナタンは「多くの人をもって救うのも、少ない人をもって救うのも、主にとっては、なんの妨げもない」(サム上 14:6)と言い、アマジヤ王がイスラエルから大勇士10万人を雇った時、神の人は「もしあなたがこのような方法で戦いに強くなろうと思うならば、神はあなたを敵の前に倒されるでしょう。神には助ける力があり、また倒す力があるからです」(歴代下 25:8)と言いました。

私たちの教会は、まだ自分たちの会堂を所有していません。財力もありません。しかし、神さまが計画されているならば、いとも簡単に会堂が与えられると信じています。主が共におられれば、小さな群れでも大きなことが起こるのです。開拓当初は、司会も賛美リードもメッセージも自分一人でしていました。特別賛美もなく、受付もなく、教会堂もホームページもありませんでした。しかし気がついてみると、今では奉仕者が与えられ、聖歌隊まで結成されました。毎週の礼拝動画まで配信するほどホームページも充実するようになりました。未だ、よそ様の借り物の教会ではありますが、会堂で礼拝を捧げることができるようになりました。

私たちは、自分自身を、良いことのためにも悪いことのためにも用いることができます。そして、この地上では、蒔いたものを刈り取る法則に従って、そこから喜びを得たり、悲しみを得たりしていきます。しかしながら、神さまは、私たちが主に従ったとしても反抗したとしても、その悪さえも用いながら、神さまのタイミングで事を成しておられます。人は、神さまの計画を早めることも遅らせることもできません。それが神の主権です。

願わくは、私たちの悪ではなく、神さまに忠実であることを通して用いられますように。そして神実現の道具として用いられますように。早かれ遅かれ、神さまは日本にリバイバルを起こしてくださると信じています。

 

*  聖書の引用は、口語訳によります。

 

小崎淳広

米国カベナント大学卒。カルバリー聖書学院卒。ミラクルチャーチ(LA郊外)を開拓し、大和カルバリーチャペル副牧師を経て、2010年6月より関西カルバリーフェローシップを設立し開拓。主任牧師。現在、東大阪(石切)、堺市(中区)で開拓を進めている。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2019年8月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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