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キリストと歩む人生~亀谷凌雲牧師の軌跡~
by.CGNTV
hit 740 recomend 128 2020-10-06 03:03:35

キリストと歩む人生~亀谷凌雲牧師の軌跡~

 

 

日本CGNTV放送番組より

 

 

今から約100年前、富山県富山市に教会を建て、50年以上も牧会と伝道に励んだ人がいます。亀谷凌雲牧師です。彼は、もともと寺の住職でしたが、後にキリスト教に改宗し、1919年に富山新庄教会を開拓しました。浄土真宗の信仰が根強いこの地域で、試練に直面しながらも、神様のみこころに従い、イエス・キリストの福音を宣べ伝えました。

「亀谷先生は郷里伝道を始め、1919年12月に富山の新庄全住民に向けての大伝道集会を開きました。亀谷先生は祈りの人であり、本当に穏やかな先生で、地域の人々へキリストの福音を伝えたいという情熱に溢れた、そして生涯、すべてをかけて伝道してこられた先生です」(坪内牧師:富山新庄教会第6代牧師)。

1888年、亀谷凌雲は、真宗大谷派正願寺の住職の長男として生まれました。若い頃から住職になる教育を受け、東京帝国大学(東京大学)で宗教学を熱心に学び、北海道で中学の英語教師として働いた後、この寺の第18代住職になりました。

「亀谷牧師は、もとはお坊さんだったけれども、強く宣教師になる導きを受けてキリスト教に変えられて、大騒ぎになりました。そこからは死ぬまでキリスト教の教師として良い働きをなさいました。正直で、真面目で、自分が信じたらとことん進まれるという、そういうタイプの先生でした」(篠原牧師:富山新庄教会第2代牧師)

「先生を尋ねていくと『よく来たね』と両手を広げて迎えてくれるんです。本当に心のあたたかい先生でした」(島田さん:教会員)

なぜ住職だった亀谷凌雲が牧師になり、自分の故郷で伝道をしたのでしょうか。1951年に書かれた自伝『仏教からキリストへ』にその答えが書かれています。彼は、浄土真宗の本尊である阿弥陀如来が救い主だという教えを実感したいと願っていました。しかし、それがはっきりわからず落胆します。そんなとき、救世軍に属し全国で講演を行っていた金森通倫の伝道集会に参加することとなりました。彼は、その講演に感銘を受け、キリスト教の求道者になり、金森通倫の勧めに従って祈ることを始め、神様の力を体験しました。

その後、故郷の富山市にある中学校に転任することになり、父親の後を継いで寺の住職になりました。中学校で英語を教えていた宣教師から英語を学び、同時に宣教師の勧めで聖書も学ぶようになりました。この聖書の学びからキリストに出会い、キリストこそが真の救い主であることを実感しました。

亀谷は、友人や職場、妻に改宗の意を告げ、軽井沢にある聖書研究所で聖書を学びました。そして、1917年9月、彼はキリスト者になることを決意し、富山市にあるメソジスト教会で洗礼を受けました。その後、亀谷の改宗を悲しんでいた仏教徒の妻も、神様の恵みにより、キリストへの信仰が与えられました。東京神学舎での学びを終えた亀谷は富山に戻り、故郷での伝道を始めました。

しかし、仏教の根付いたこの街での伝道は容易ではなく、隣人からは冷たくされ、石を投げられたり、つばをかけられたりもしました。自分の寺を捨ててキリスト者になり、自分が迫害されることがわかっていながら、どうしても郷里の人たちにキリストを伝えたいという信念をもって、毎晩賛美歌を歌って歩きました。

一番の心配は母でした。息子がキリスト者になったことへの反感に耐えられず、自殺してしまうのではと心配しました。しかし、亀谷の母は狂いもせず、自殺もせず、かえって励ましてくれるようになりました。彼は、「神を心から愛し、隣人を自分のように愛しなさい」と言われたイエスに目を向けて、神様の無条件の愛を実践しました。すると、それまでのキリスト教に対する悪いイメージはだんだん消えていき、人々との和解へと導かれました。郷里伝道を始めて50年以上、亀谷と富山新庄教会の信徒たちはイエス様の愛を実践し、絶えず祈り、神様の良い知らせを新庄の町で伝え続け、人々を救いへと導いてきました。

2019年10月20日、富山新庄教会の創立100年の感謝会が行われました。100年経った今も、富山新庄教会はイエス・キリストへの信仰に立ち、聖書のみことばを伝えています。この日は、礼拝後にほかの教会の信徒たちも招かれ、賛美や交わりを通して、100年間この教会を守り導いてくださった天の神様に感謝をささげました。

自分の地位や名声を捨て、イエス・キリストの弟子としてキリストに人生を委ね、みことばに聞き従った亀谷凌雲。「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます」(ヨハ 12:24)と言われたイエス・キリストのみことばを証明するかのように、 一人の信仰者の献身が100年という長い年月を通して、多くの実を結んできたのです。

 

 

本番組はこちらからご覧になれます。

https://youtu.be/noR_-jhkafE

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