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「ラブ・ソナタ熊本」を顧みて
by.CGNTV
hit 393 recomend 105 2020-11-02 14:24:45

「ラブ・ソナタ熊本」を顧みて

 

 

中出牧夫 日本ナザレン教団 熊本教会 牧師

 

 

2016年4月14日(木)夜と、16日(土)未明に最大震度7を観測する地震が発生し、熊本の地を恐怖に陥れました。数日震度6という余震が続きました。地域の人々も教会も大きなダメージを受けました。いち早く地域の数名の牧師によって「熊本キリスト災害支援センター」が立ち上げられ、同時に福岡において立ち上げられた「九州キリスト災害支援センター」と合同し略称「九キ災」として、熊本のみならず被災した地域全体を視野に入れた復興活動がスタートしました。

そうした中、熊本においては牧師たちの祈りと交わりの輪が広がり、物質的・精神的救援活動はもちろん、傷ついた教会、そしてクリスチャンの霊的復興と共に地域に対する宣教のためにも協力していこうと「熊本宣教ネットワーク」が発足しました。市民イースター、ゴスペルコンサート等のイベントを通して、イエス・キリストの福音を宣べ伝える働きが行われました。そうした中、2018年福岡にて「ラブ・ソナタ福岡」が開催されることを知り、熊本でも開催することが出来ないだろうかと話し合われ、「熊本宣教ネットワーク」に加わっておられる牧師全員の賛同を得て「ラブ・ソナタ福岡」の実行委員会に出席しました。そして、当時「ラブ・ソナタ」の責任者であられた、キム・ギョンフン先生に熊本地震から3年を過ぎてなお飢え渇いている魂に、キリストの愛を伝えるために、2019年の「ラブ・ソナタ」を、ぜひ熊本で開催して頂きたいとお願いし、オンヌリ教会の主任牧師、イ・ジェフン師に手紙を出すようにと、アドバイスを頂きました。

しばらくして「ラブ・ソナタ熊本」開催を引き受けて下さる旨の返事を頂きました。こうして2019年秋に「ラブ・ソナタ熊本」が開催されることが決まり、4月に「ラブ・ソナタ熊本」実行委員会が組織されました。祈りのうちに「すべての舌が『イエス・キリストは主です』と告白して、父なる神に栄光を帰するためです」(ピリ 2:11)というみことばが与えられました。「すべての舌が」とありますが、韓国と日本、またクリスチャンのみならず、男も女も老いも若きも、主イエス様の名の下に集められ、父なる神様に栄光を帰することができるようにとの祈りを込め「TOGETHER・いっしょに」とのテーマが与えられました。何と「ラブ・ソナタ熊本」が30回目という事を知り、実行委員会に緊張が走りました。と同時に、神様の深い御計画の中に導かれているとの思いが与えられ、毎月の委員会も熱い思いへと導かれていきました。

会場探しは難航しましたが、オンヌリ教会ラブ・ソナタ本部の意向を受け、二階席も含め1700席の市民会館「シアーズホーム・夢ホール」に、祈りのうちに決定しました。それからは、各実行委員の先生たちがそれぞれの役割を忠実に担ってくださる中、準備が進められていきました。

一番大変だったのは、協力教会のお願いでした。教団教派を超えて熊本県内全ての教会にご案内をしましたが、思うように事は進みませんでした。しかし、ラブ・ソナタ本部のご指導を頂き、機動作戦を展開、委員の先生方が戸別に訪問し、協力教会への参加を取り付けてくださいました。また、「ラブ・ソナタ福岡」の先生たちも協力してくださいました。経済的な課題も熊本宣教ネットワーク、熊本ラジオ伝道協力会の後押しを頂きました。途中で実行員の入れ替わりなど予期せぬ事もありましたが、その都度本部の助言を頂きながらの準備でした。私は、オンヌリ教会を訪問する機会を与えられ、そこで私の心は震え、感激の涙があふれました。こんなに多くの方々が、日本のため、熊本のために祈りと時と財を捧げて準備していてくださる姿に唯々圧倒されました。

いよいよ迎えた本番には、オンヌリ教会から400名近い方々が来て、準備してくださいました。その姿に、私たちは国を超え文化を越え言葉を超え、ただ主イエス様の御名によって一つにされていることを肌で感じ感動しました。受付の近くにいて、開場と共に次々と入場してくださる人々の姿に「ありがとう!ありがとう!」と心から叫びました。結果、1700席は一杯でした。オンヌリ教会の皆様は、用意されていた別の部屋での参加でした。これは、神様の業であることを深く思わされ、与えられたテーマ「TOGETHER・いっしょに」が、神様の真実によって実現したことを感謝しました。

次の「ラブ・ソナタ山形」と「ラブ・ソナタ宮崎」がコロナウイルスの影響で延期されたことは、まことに残念なことではあります。しかし「ラブ・ソナタレターVol.14」に担当地区の先生の思いが記されています。このことは、より多くの人々が救いに導かれるための備えの時と受けとめておられますが、私たちも心合わせて祈っていきます。 「天に栄光、地に平和」

 

中出牧夫

日本ナザレン教団ナザレン神学校卒業。1988年4月~2000年3月、北海道上芦別ナザレン教会にて牧会。2000年4月~現在、日本ナザレン教団 熊本教会にて牧会。2019年、「ラブ・ソナタ熊本」実行委員長。九州キリスト災害支援センター正会員。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2020年11月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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