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結婚の奥義
by.CGNTV
hit 467 recomend 126 2021-05-25 15:21:58

結婚の奥義

 

 

ユ・ウンジョン グッドイメージ心理治療センター代表

 

 

「キリストが教会のかしらであり、ご自分がそのからだの救い主であるように、夫は妻のかしらなのです」(エペ 5:23)。このみことばを聞くたびに、多くの人は「妻はただ服従しなければならないのだろうか」と疑問が浮かぶかもしれません。しかし、次の箇所も一緒に読む必要があります。「夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように、あなたがたも妻を愛しなさい」(エペ 5:25)。私は、この結婚の奥義を知って泣きそうになりました。これこそイエス様の福音であり、結婚生活に投影されるべき原理です。しかし、現実はどうでしょうか。離婚率が高くなり、非婚を選ぶ人が増えています。非婚は自発的選択かもしれませんが、結婚に対する希望が持てない結果として、そうなることは問題があります。

 

不幸な結婚生活を乗り越える答え

ピーター・スキャゼロ(Peter Scazzero)牧師は、健全でない結婚生活を営む夫婦の特徴について、こう語ります。1つ目に、自分の幸福だけを追い求めるがゆえに相手に仕えることができず、キリストだけができることを配偶者に求めます。信仰深い姉妹たちは、霊的親密さも夫が満たしてくれることを期待し、夫の霊性が自分の霊性より劣っているように感じるとせきたてたりします。2つ目に、自我の成就という美名の下で、お金やキャリアを得ることに没頭し、夫や妻としての立場を守りません。3つ目に、人の人格形成の過程は、その親を見るとある程度分かりますが、彼らは現在にも及ぶ親からの影響力を否定するか、もしくは過去に縛られて完全に抜け出すことができません。4つ目に、自己中心性から抜け出せず、相手のせいにして相手を恨み、自己憐憫に陥ります。さらに、それを相手にすべてぶつけることによって深い傷を与えます。

このように考えると、結婚生活は奇跡が起こらなければ維持できないように見えます。そのため、イエス様が最初のしるしをカナンの結婚披露宴で行われたのではないでしょうか。どうすれば結婚生活を維持できるのでしょうか。「キリストを恐れて、互いに従い合いなさい」(エペ 5:21)というみことばが、その答えです。主が教会を愛されたように、教会のためにからだを差し出されたように、夫が妻を愛するなら、妻は生涯愛される喜びを味わいながら生活できるでしょう。また、主が教会のかしらであるように、妻が夫をかしらと認めるなら、夫は生涯尊重されていると感じるでしょう。これは心理学的に健全な男性像と女性像でもあります。「この奥義は偉大です。私は、キリストと教会を指して言っているのです」(エペ 5:32)。結婚は福音の中に見出されるべきであり、福音と結婚は非常に密接であるため、この奥義が偉大なのではないでしょうか。この奥義は自然と得られるものではありません。愛を「行動」で示さなければなりません。行動すれば愛の感情もついてきます。30年間暮らしても他人としか思えず、愛せる要素など全くないと感じている夫によって心の病にかかった中年女性が相談に来たことがあります。しかし、もうこりごりだと思うような他人を愛すること、これが愛ではないでしょうか。愛は、見知らぬ他人を知っていき、違いに耐え抜く過程です。

 

結婚を守る秘密兵器

私たちには結婚を守り抜く秘密兵器が必要です。使徒パウロは、相手を拒んではいけないと警告しています。祈る時間を除いて相手を拒んではならないというみことばは、性生活が結婚生活の接着剤の役割をするため、怠ってはならないという意味と考えることができます。医学的に、女性にはオキシトシンという愛着ホルモンが分泌されます。これは子どもが母乳を飲む時に分泌されるホルモンで、夫婦間の愛着関係を持続させ、結婚生活を豊かにする秘密兵器です。

もう一つの秘密兵器は「言葉」です。「夫がかしらであること」と「妻の服従」をエリート女性たちが受け入れがたくても、これは時代によって変わることのない創造の摂理に基づいたものです。精神医学の側面で男女の心理的な違いをあえて説明しなくても、普遍的に夫は自分を認めてくれる言葉を聞くときに妻を愛したい思いが生じます。また、妻は惜しみない愛の言葉を聞くときに夫を尊敬する気持ちが生じます。これは21世紀にも有効な男女関係の現象です。妻を自分のからだのように愛する言葉、夫がかしらであることを認める言葉こそ、夫婦の熱情を燃え続けさせます。非難の言葉で互いを恨みながら老いていきたいですか。それとも互いを励ます愛の言葉で、老いていくほど友だちのように生きたいですか。選択は自分にかかっています。

 

「夫がかしらであること」と「妻の服従」という創造の摂理の上に、

「愛着の関係」と「愛の言葉」によって夫婦の愛を深めましょう。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2021年5月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

 

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