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クリスチャンである親の心の管理
by.CGNTV
hit 847 recomend 120 2021-06-22 16:05:22

クリスチャンである親の心の管理

 

ユ・ウンジョン 精神健康医学科 専門医

 

 

子どもを怒らせない親

子どもを傷つけようと思っている親はいません。しかし、子どものためだという言葉と行動が、子どもを思い通りにしようとする自己中心的な統制から来る場合が多くあります。「あなたの父と母を敬え」(エペ 6:2)というみことばに続いて、「自分の子どもたちを怒らせてはいけません」(エペ 6:4)というみことばがあります。子どもは親を敬うべきですが、一方で、親は子どもをどれだけ苛立たせているでしょうか。子どものためだという言葉が、結局子どもを傷つけ、親子関係が壊れてしまうことがよくあるのです。

幼い頃は親の言うことをよく聞いた子でも、大きくなるにつれて言うことを聞かなくなるのは、正常な反応です。子どもは親の分身ではなく、独立した人格です。ですから、子どもを思い通りにしようとしてはいけません。最近は小学校2年生の時に思春期が始まる子どももいます。スマホ、タブレットPC、パソコンなどに触れていると、子どもの知識と情報は親を上回る場合もあります。小学生の子どもに無視されて傷つき、うつ症になった母親がカウンセリングに来たこともあります。このような母親の傷の裏面には、学歴が低いとか、幼い頃に無視された経験がある場合が多いです。配偶者との関係が良くない場合、子どもの無視はさらに大きな傷となります。それでも聖書で親に禁じられていることの一つが、「自分の子どもたちを怒らせてはいけない」ということです。怒りはすべての肯定的感情を一瞬にして消してしまうからです。

聖書でも多くの親が失敗を犯しました。ヤコブの母リベカは「操る親」の代表的な姿です。兄エサウの祝福を弟ヤコブに受けさせるなど、兄弟間の嫉妬を引き起こしたため、愛する息子を遠くに住む自分の兄ラバンの家に送る羽目になりました(創27章)。エリの子どもたちを考えてみましょう。大祭司エリは、子どもを正しく育てず、「甘やかす親」の典型的な断面を見せてくれています(Ⅰサム2章)。ダビデは王としては尊敬されていましたが、長男アムノンが異母妹タマルを犯したことを知ったときも、アブサロムの復讐を知ったときも、父親としての役割をしっかりと果たせなかったように見えます(Ⅱサム13章)。王の仕事のために家庭を顧みる暇がなかったために出来上がった「壁のある親子関係」だったのでしょう。模範となる親の姿は、テモテの家庭に見ることができます。テモテの祖母ロイスと母ユニケはテモテを信仰の人としてしっかりと育てました(Ⅱテモ 1:5)。

 

親の心の管理と話し方の練習

子どもが自分の意見を主張し、親に激しく歯向かう危機は、子育ての期間に3回ほど訪れます。母親との分離(個別分離化)が始まる3歳、思春期が始まる10代前半、そして30歳です。

子どもが親に歯向かうたびに、親は第一に、子どもをしっかりと観察し、自分自身の心を見つめましょう。褒めるときも見たままに表現します。「友だちに気を配って自分のものを分け与えることは、とてもいいと思う。その友だちも喜んでいたよ」 第二に、失敗した場合は言い訳をするのではなく、子どもに申し訳ないということを言葉で表現し、謝るようにしましょう。「よく考えてみたら、お父さんが間違っていた。ごめんな」 第三に、子どもの質問には曖昧に答えず、できるだけはっきりと答えましょう。「ママ、どれくらい待ったらいいの?」「そうね。10分ぐらい待って」 第四に、間違った行動について戒めるときは、子どもを非難せず、行動を正す教えを与えましょう。子どもが嘘をついたら、「お父さんが知っていることとおまえが言っていることは違うなあ。正直に話してくれないかい?」と言いましょう。ずっと意固地になる子どもには立ち向かわず、「もう一度考えてみてからお母さんに話して」と言うことをお勧めします。

親が感情的にならず、まず自分の心を探るなら、子どもとの関係に柔軟に対応していくことができます。自分がどんな親なのか正しく見極めて、行動を変えていきましょう。批判する親なら子どもをもっと褒め、文句を言う親なら子どもの話をまずしっかり聞いてあげます。評価したがる親なら自分の基準を捨てて、子どもの考えと感情を尊重してあげます。子どもを自分の思い通りに操ろうとする親は、まず自分を変える努力をする必要があります。感情を自制できない親は、普段は子どもにやさしくても、不意に怒りを爆発させてすべてを無にするおそれがあります。「自分の子どもたちを怒らせてはいけません」というみことばを覚え、主の教えと戒めによって養育するように努力しましょう。

 

自分の心をしっかり治める親が

子どもの考えと感情を尊重することができます。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2021年6月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。上記の内容の一部は『傷つかずに最後まで愛する』(キュジャン、2018)から引用したものであり、該当出版社の同意を得て掲載しています。

 

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