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非婚は普通ではないのか
by.CGNTV
hit 275 recomend 76 2021-07-20 13:50:37

非婚は普通ではないのか

 

ユ・ウンジョン 精神健康医学科 専門医

 

家庭の変化、教会の使命

私たちは「家族」といえば、よく父と母、子どもを思い浮かべます。しかし、統計によると、そのような家庭は1割ほどにすぎないそうです。多くの家庭が離婚や死別、また生業、学業などのやむを得ない事情で離れて暮らしています。

聖書の時代の女性は、結婚生活の維持が生存問題に直結していました。そのため、初代教会は生活の基盤のないやもめが生活できるように助けました。私たちの病院に相談に来ているある女性は、夫と死別し、「夫がいないから人々に無視される」と、心の痛みを吐露しました。聖書は、このような孤児ややもめを世話するようにと勧めています。離婚した後、教会に行かなくなった人もいます。家庭中心の教会共同体の中では疎外感や挫折感や恥を感じる人が多いからです。三つに一つが「一人世帯」であるこの時代に、一人で生活する彼らに対する教会の使命がさらに重要になっています。

 

親と成人の子どもが一緒に住む時代

以前は大学を卒業して社会生活を始めると、ほとんどの人が結婚しました。しかし、現在は30代、40代の子どもが親と同居しているケースも珍しくありません。その場合、未成年の時よりも長い時間を親と過ごすため、葛藤が多くなります。親は子どもに仕事や結婚について口出しするようになり、子どもはそんな親の干渉にストレスを受けます。

親が若かった頃は、努力すればそれなりに就職できましたが、最近はそうではありません。就職準備期間が長くなり、多くの大学生が大学在学期間中に様々な理由で1~2年ほど休学します。子どもが休学したり、就職できなかったりしても、きつく責めてはいけません。子どもたちはもっと不安なのです。結婚も、職場も、親の世代とは状況が異なります。もちろん成人の子どもたちも、一人の大人として家事をしなければなりません。親と成人の子どもの葛藤は、ほとんどが性格の問題ではなく、それぞれの状況が異なるせいで生じるのです。

 

共同体と過ごす「独身の時間」

結婚が遅れるおもな理由は、経済的条件のほかに、現代人が結婚適齢期にとても忙しいということがあります。忙しく生活していると、いつもいる場所は家か会社です。偶然に出会った人と結婚する確率は、砂場で針を探すようなものです。時々「恋愛するために教会に行っているの?」という人もいますが、必ずしも悪いことではありません。もちろん恋愛の失敗が信仰のつまずきになることもありますが、信仰共同体における良い出会いが互いの信仰を強め、さらには美しい家庭を築くようになる場合も多いからです。

昨年、ある青年の集いで講義をしました。30代以上のシングル数百人が共同体でともに過ごし、独身生活を過ごしている姿が尊く見えました。講義の後、ある青年が私のところに来ました。一人で過ごすのはとても楽だけれど、自分は普通ではないかもしれないと言いました。私は、歳をとるほど結婚について真剣に考えるようになるから、しばらく独身の時間を楽しみながら結婚相手を待つのもいいことだと伝えました。焦って相手を探し回るより、「この人とだったら結婚したい」と思えるような人が現れるまで、しばらく一人でいることも悪くないからです。

 

ティモシー・ケラー師は著書の中で、信仰共同体の中の独身者の生き方について、独身の時間は結婚に匹敵するほど重要だと言っています。ティモシー師が奉仕している所も、非婚者の多いニューヨークです。「どうすれば彼らが共同体になるだろうか」と悩んでいた牧師は、独身者の働きに集中し、彼らが共同体の中で友情を分かち合い、家族のように感じられるように助けました。すると、留学生や独身者の集まりが家族共同体のようになりました。家族と離れて暮らす人が増えるにつれ新しい家族の概念が形成されたのです。

イエス様の「わたしの母、わたしの兄弟とはだれでしょうか」(マコ 3:33)ということばは、革命的な発想の転換でした。「だれでも神のみこころを行う人、その人がわたしの兄弟、姉妹、母なのです」(マコ 3:35)。イエス様は、血肉の概念を超えた霊的家族について言及されたのです。

結婚していないことを何か問題があると感じたり、自分を責めたりする雰囲気が変わることを願います。現在の自分の状況に合った共同体があり、健全な生活習慣を維持できるなら、結婚したとしてもしなかったとしても、あまり重要ではありません。

 

自分の状況に合った健全な共同体があるなら、

既婚でも非婚でも、それはあまり重要ではありません。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2021年7月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

内容の一部は『傷つかずに最後まで愛する』(キュジャン、2018)から引用したものであり、該当出版社の同意を得て掲載しています。

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