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ゴールは揺るがない信仰
by.CGNTV
hit 671 recomend 170 2017-06-05 13:36:39

ゴールは揺るがない信仰         

 

JCM代表 藤田桂子

 

クリスチャンの子ども番組は、多くの場合、小学1~2年生や幼児向けで、小学高学年向けがないことに、子どもの信仰を軽く見ていると感じていました。スポンジのように吸収する子どもにとって、信仰は生涯の財産です。

3.11大地震の時、私は沖縄に住んでいましたが、福島原発事故の危険と被爆の現実を知ったとき、子ども伝道が急務だと思い、2012年9月、つくば市に事務所を移し、関東東北の子ども伝道に力を入れることにしました。しかし、私ひとりでは、行く場所にも語る時間にも限界があります。日本CGNTVで中高生の番組を担当していましたが、子ども伝道への思いがありました。CGNTVの子ども番組が終了すると聞いたとき、じっとしていられなくなり、CGNTVに企画を持っていきました。スマホがあれば、子ども番組をどこでも、病院でも見ることができます。そこで生きて働かれる神さまを伝えたいという企画は、神さまの御心だったのでしょう。わずか3か月後に『聖書の村』の放送が始まりました。

聖書の村の中心は、お話の家です。小学4年生向けに語っていますが、小学1年生から中高生まで十分見れる内容です。私の願いは、小学生のうちに福音を明確に語り、救いに導き、救いの確信を与え、神さまに献身するよう導くことです。ですから、子どもが、みことばの真理(教理)を知り、その真理(教理)を自分の生活に適応し、考え方と行動の土台が聖書となり、生き方が変わることを願っています。

その番組の他の内容としては、信仰の土台である聖句の意味を良く理解して覚える暗唱聖句と、生活のモデルとなる宣教物語があります。宣教師の物語は、使徒たちのように特別な人ではなく、私たちと同様、ふつうの人が神さまの召しにより、みことばの約束だけを握りしめ、神さまの力をいただく祈りによって、あらゆる困難に勝利していく人々の話です。子どもの今の生活に大いに助けになると思います。4月からは、『祈りの灯台』が始まります。これは、人生の大海を進む時、私たちを安全に行くべき港へ導く祈りとその力を教えます。

子どもにそこまで教えなくても、と思われるかもしれませんが、子どもだからこそ、それが大切なのです。神さまに頼ると言いながら、確信がなく不安と恐れに支配されているおとなのクリスチャンになってほしくないのです。子どもは単純に神さまに信頼し、祈り、確信し、神さまの答えをいただき、よりいっそう神さまに信頼するようになるのです。子ども時代に、生きた神さまを体験してほしいのです。ですから、子どもに聖書を教えることは、素晴らしい特権であり、おとなの使命です。

3歳の子どもが、おじいちゃんに聖書を持ってきてと頼まれたとします。子どもはうれしくて、急いでリビングに行き、大きな重い聖書を持ち運びはじめます。ところが、階段の前に来て動けなくなります。この重い聖書をどうやって運ぼうかな。少しでもバランスを崩すと自分が階段から落ちてしまいそうです。困って泣きはじめます。でもそのときに「助けて、ぼく一人じゃできない!」と叫ぶと、お父さんがやって来て「本をしっかり持って!」と言い、聖書を持ったその子を抱きかかえて、二階まで上ります。父親から下ろされると、その子は聖書をしっかり持ち「おじいちゃん、はい、聖書を持ってきたよ」と渡します。おじいちゃんは「よく持ってきたね」とほめてくれます。なんと素晴らしいおじいちゃんと父親でしょうか。このように父なる神さまは、私たちに召しを与え、やる気を与え、自分の力ではなく、イエスさまに叫ぶことを通して、イエスさまと一緒にやり遂げさせます。そして神さまからほめられるのです。

「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリ 4:13)。自分はだめだ。力がないし、知恵も勇気もない、役に立たない、何もできないなどと思っている子どもに、このイエスさまの助けがあれば、どんなことでもできるという聖書のみことばを教えることにより、子どもに生き方を変えてほしいと願っています。

教理とは、聖書が教えている神さまの事実:真理です。ルターの宗教改革の中心は、その真理をすべてのクリスチャンが持つということです。聖書が何を教えているのか、真理は何かを学び理解し、その真理に信頼して生きることです。このことを子どものときにしっかり教えるなら、何が起こっても、どこへ行っても、どんな病気になっても、迫害が起こっても、愛と平安と喜びを失わない、揺るがない信仰を持つことができるのです。聖書の村では、これからも生きて働かれる神さまをより深く、広く、高く伝えて行きたいと願っています。

 

藤田桂子

子ども伝道と宣教に熱い大阪人。カナダの神学校で学び、2002年、JCM(Japan Creative Ministry)を立ち上げ、教会教育の分野で地域教会に仕えている。聖書を土台とした性教育を教会や学校で行い、学校での性教育を行う人材を養成する「いのちと性のサポートミッション」の働きを行う。特に性意識(LGBT)の問題を理解し、聖書的なサポートをするためのセミナーを全国で行う。日本CGNTVでは、キングダム・エデュケーションや座談会に出演し、現在は『聖書の村』の企画と出演をしている。

 

本文は、『リビングライフ STORY 2017年5月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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