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次世代へのデジタル宣教の道筋
by.CGNTV
hit 178 recomend 107 2021-08-17 09:56:51

次世代へのデジタル宣教の道筋

 

 

宇賀飛翔 OneHope Japan ディレクター

 

 

「次世代宣教は最優先課題だ」 私は、宣教団体のスタッフとして参加したあらゆる大会、聖会、カンファレンスで、この言葉を聞いてきました。「今まで遅れを取ってきてしまったこの課題を取り返さなくては」という強い意志を教会関係者から聞くことができて、私は希望を感じましたし、青少年伝道に関わる宣教師として、より一層使命感を感じました。しかし、これはすべてパンデミックの前の話でした。

だれもが予想もしなかった事態のために、次世代宣教は、もしかしたら、さらに減速してしまったかもしれません。教会は何とか礼拝を配信しても、青年会と教会学校は中止になった所がほとんどです。一同集まって交わる楽しさが中心となっていた伝道活動も、自粛せざるを得ません。「このままでは次世代宣教はどうなるのでしょうか」と、私は神様に嘆くこともありました。しかし、このような状況でも、若い日に創造主を覚えてほしいという神様の強い思いは変わりません。逆境の中でも私たちが主の手と足として、それぞれの地に遣わされていることも変わりません。

私の宣教団体、OneHope では、「すべての子どもと青年に、神様の御言葉を」というビジョンを掲げながら活動をしてきました。私たちも日々の業務に追われ、もっとデジタル宣教をしなければと思いながらも、十分にそれを優先できてきませんでした。2016年には「こども聖書アプリ」を公開し、2018年には四福音書の映像シリーズ LUMO、そして2019年には他団体との協力のもと、ユーチューブで「聖書プロジェクト」を始めました。パンデミックが始まる前にしていた活動はコロナ禍の中で多く用いられましたが、今まで怠っていた部分は急いで追いつく必要がありました。

以前から OneHope では、教会学校向けのテキストを作ろうという計画がありながら、先延ばにしてきました。2020年4月、1回目の緊急事態宣言が発令されたとき、このままでは多くの教会学校が止まってしまうと気づきました。そこで、遅れを取り戻せるよう、発案から3日でユーチューブチャンネル「こども聖書クラスオンライン」をスタートしました。その時に痛感していた教会のニーズをそのまま反映した内容ができたので、多くの教会が用いてくださったという手ごたえを感じています。このように、率先してデジタル宣教をしてきたはずの私たちの団体としても様々な遅れがありましたが、神様があわれんでくださり、信仰をもったチャレンジに報いてくださいました。

さて、コロナ禍が続く今、次世代へのデジタル宣教にはどのような道筋があるのでしょうか。次世代に向けたデジタル宣教を考える第一歩としては、各プラットフォームの特徴を学ぶことです。「ズーム」は限定された人数での会話用、「ツイッター」は拡散しやすい、「フェイスブック」と「インスタグラム」はプロフィールが特定しやすいなど、それぞれの特徴があります。そのため、限定したグループ、周辺の地域、特定の年代、あるいは全般的に宣教したいかによって使い方が変わります。

次にご自身、そしてご自身の教会の力量に合わせて、どのようにコンテンツを作るか考えましょう。あなたの教会は、ズームでの集会はできますか。礼拝のユーチューブ配信はできますか。動画編集はできますか。あまり質の良いものが作れないという方は、そこで諦めるのではなく、代わりにほかの人が作ったコンテンツや素材を上手に使ってみましょう。インターネットには、様々な教会が作った良いコンテンツや素材が公開されています。それらをSNSでシェアしたり、素材を動画やパワーポイントに貼ったりして、それらがさらに用いられるとき、キリストのからだとして教会が機能します。

最後に、時間と手間をかけて、継続的に、楽しく、仲間と共に、学んで、チャレンジしましょう。遅れをとってきたデジタル宣教で実を結びたいなら、「ついでに」やるのではなく、継続的に決まった時間を割いて取り組まなければなりません。また、できるだけチームで制作することをお勧めします。仲間と一緒に学び、動画や他のコンテンツを作ると、そこに良い交わりが生まれます。例えば、もし教会の魅力を伝える動画を教会員と一緒に作る場合、自分の教会のどんな魅力を伝えたいか、どんな印象を与えたいか、どの順番でどの描写にするか、どんな音楽を付けるかなどを話し合って完成した動画は、もちろん多くの人に見てほしいですが、たとえほとんど見られなかったとしても、教会の愛と一致と交わりの証しになります。

このパンデミックはなかなか収束しませんが、収束を待つのではなく、今主が与えてくださっている時間の中で、主が与えてくださったチャレンジに応えていくことで、次世代宣教のこの大きなピンチもチャンスに変わると信じています。

 

 

宇賀飛翔

1987年、東京生まれ。

2010年、フラー神学校卒業。

2012年より、OneHopeスタッフとして宣教活動を始める。

 

本文は、『リビングライフ STORY 2021年8月』(Duranno書院)より、抜粋したものです。

 

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