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私を整えて変化させるチャンス
by.CGNTV
hit 309 recomend 80 2021-12-06 17:07:08

私を整えて変化させるチャンス

 

ユ・ウンジョン 精神健康医学科 専門医

 

診療室で「コロナはいつ終わるのでしょうか」「コロナ以前に戻れるのでしょうか」という質問をよく耳にするようになりました。コロナによって無気力症、睡眠障害、暴食、肥満などに悩む人が増えています。レトルト食品やデリバリー食品の摂取、運動不足、関係断絶などにより、(韓国の)国民の40%が体重が3キロ以上増えたという調査結果が出ました。健康に対する不安、強迫観念(手洗い・消毒など)、間欠爆発症、認知機能の低下だけでなく、自営業者や就活生の経済的困難もぐっと増えました。

 

コロナと心の健康

コロナ以降、国民の心の健康状態はどのように変わったでしょうか。うつのリスク群は、2018年の3.8%から2020年の22.1%へと約18%高まり、自死を考えたという回答は、4.7%から13.8%へと大きく増加しました。また、コロナは、子どもや青少年の心の健康にも大きな影響を与えていると言われています。清潔に対する過度の執着や、伝染病に対する行き過ぎた不安にも悩まされています。長期にわたるフィジカル・ディスタンスやマスク着用は、乳幼児や児童のコミュニケーション能力の発達にも悪影響を与えています。

1918年に発生したスペイン風邪のパンデミック事例から考えると、コロナが終息しても、心の健康に長期的な悪影響が及ぶであろうと予想されます。1960~80年のアメリカの人口調査によると、インフルエンザ大流行時の胎児は、別の時期に出生した子どもたちに比べて学力が低く、身体障害の割合が大きく、所得水準と社会的・経済的地位はより低いという結果が出ています。インフルエンザ大流行の影響はその時代で終わらず、次の世代にも受け継がれたのです。

 

神様の視点で生きるクリスチャン

クリスチャンは、このようなコロナの状況をどのように見つめるべきなのでしょうか。教会は、これまで多くの伝染病や戦争や弾圧に打ち勝って存続してきました。ですから、歴史を思い返して不安にならず、「神の視点」で現実を見つめるべきです。コロナ時代のクリスチャンが志向すべきことは、次の通りです。

1つ目に、コロナのような状況で健康を維持する秘訣は、まず自分の「心」の状態を調べることです。「私は楽天主義者なのか、悲観主義者なのか」「私は他人を憎んでいないか」などと振り返り、肯定的な心の状態を保つようにしましょう。

2つ目に、既存の対人関係が断絶してしまった人は、新しい関係づくりに目を向けてみましょう。外出が減って家にいる時間が増えると、老若男女を問わず、必要な人だけが自分の周りに残るものです。ひとり暮らしをしている人であれば、コロナの期間中に孤立しすぎないように、人々とのつながりを保つために努力しましょう。

3つ目に、フィジカル・ディスタンスだけでなく、親しい人々との「心理的ディスタンス」の訓練が必要です。適切な心理的ディスタンスは、家族間にも必要です。心理的に適切な距離を置き、互いに配慮し合わなければなりません。特に、未成年または成人した子どもに接する時に礼儀を守り、短所を指摘せず、良い点や感謝な点を挙げて励ましましょう。互いの感情の境界線を守ってむやみに線を越えないなら、加害者になることも被害者になることもありません。

4つ目に、一対一、あるいは小さなグループで神様と向き合う礼拝の訓練をしましょう。家庭礼拝を続け、オンライン礼拝を通して一人で礼拝できる習慣を育てる必要があります。オンラインを介して、同じ時間に、世界のどこにいても礼拝共同体とつながることができます。

 

コロナと新しい価値体系の形成

神様はなぜコロナを許されたのでしょうか。精神医学的に考えると、危機は時として新しい価値体系を形成します。コロナ以前の日常では、ほかの人の視線を意識しながらも自己中心的な考えにとどまりやすい環境でした。しかし、コロナ以降、私たちは在宅勤務、オンライン授業、オンライン礼拝などをしながら、さらに客観的に自分と状況を見つめ、ほかの人の立場を理解できるようになりました。また、フィジカル・ディスタンスを通して、家族内の心理的ディスタンスを訓練することができるようになりました。

危機の時に必要なのは、何よりも自分が自分の味方になることです。自分を慰めながら、神様の視点で危機を解釈し、この時期を固定観念から抜け出て新しい価値体系を築くチャンスにしましょう。

 

上記の内容の一部は『傷つかずに最後まで愛する』(キュジャン、2018)から引用したものであり、該当出版社の同意を得て掲載しています。

 

自分を慰めながら、神様の視点で危機を解釈し、

この時期を新しい価値体系を築くチャンスにしましょう。

 

本文は、『リビングライフ STORY 2021年12月』(Duranno書院)より、抜粋したものです。

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