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力のみことばに導かれる人生
by.CGNTV
hit 479 recomend 87 2022-03-15 11:53:08

力のみことばに導かれる人生

 

イム・ウンミ ケニア宣教師

 

 

私は高校3年生の時、家族と一緒にアメリカに移民しました。父は戦争中にまともな教育を受けられなかったため、子どもの教育だけはしっかりさせたいという強い思いがありました。それが、海外旅行も容易でなかった1981年にアメリカに移民することを決めた背景です。叔母たちがアメリカにいたため、家族招へいの形で移民の手続きを進めることができました。

 

アメリカでの新しい出発

比較的順調に家族全員が移民できましたが、家計は楽ではありませんでした。長女だった私は、家庭の経済状況をよく知っていたため、下校後はすぐにアルバイトをしました。英語ができない私にできることは、食堂での皿洗い程度でした。勉強はしないわけにはいかなかったので、英単語を壁に貼って覚えました。手で皿を洗いながら、目で単語を覚えました。「私の人生はなぜこんなに苦しいのか」と、人生に対する失望感がこみ上げました。友だちの生活レベルと比較しながら、劣等感も持ちました。未来に対する夢も希望もなかったため、さらに無意味に感じる毎日に耐えなければなりませんでした。当然大学に入ることはあまり期待していませんでしたが、私が知らない間に私とともにおられる神様の恵みにより、すんなりと大学に入ることができました。1年生の時、韓国人の学生が集まって聖書の学びをするキリスト教クラブに入りました。その当時の私の学業態度は不真面目でした。しかし、聖書の学びの時間には伝道師の質問にしっかり答え、代表祈祷も立て板に水のようでした。しかし、生活全般を見てみると、この世と神様に二股をかけたものでした。後で知りましたが、そのクラブの友人たちが私のために一生懸命祈ってくれていたそうです。口は達者でも信仰が弱いことに気づき、私が世と妥協しない真実な信仰を持つことができるように祈ってくれていたのです。

そんなある日のことでした。その友人たちが、学校の休暇中に修養会があるから一緒に行こうと誘ってくれました。何も考えずに行った場所で、私は生涯忘れられない体験をしました。修養会の初日の夜の礼拝の時間に伝道師のメッセージがありました。「今日のみことばはローマ人への手紙12章2節です。『この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります』」 伝道師がみことばを読んでいる時、私の心に何とも表現できない悔い改めの思いがこみ上げてきました。みことばが私の心の一番奥に突き刺さりました。それまで私は、お酒を飲んだりパーティーに行ったりしても、何の問題もないと思っていました。そんな私が、1節のみことばを聞いて、涙を流しながら罪を悔い改めたのです。今も私はみことばそのものに人を変える力があることを確信しています。その経験をしてから、私の人生はすっかり変わりました。以前は勉強に熱心ではありませんでした。人生の目標がなかったからです。しかし、その日以来、勉強に熱が入りました。何になりたいのかもはっきりしませんでしたが、勉強に熱心に取り組むことが、学生である私が神様にささげられる最善のことだと考えたからです。

毎朝QTをしていると、神様はみことばを通して私の心に夢とビジョンを与えてくださいました。その方向に従って学び、みことばを語る働きのために牧会学を学びました。そして、神様の導きに従って、27年間、ケニアで宣教師として働きをしています。宣教地でも、1日も欠かさずQTをしています。QTをした内容は、毎日記録しました。そのノートを読み返してみると、決して楽ではなかった環境も、驚くべき神様の恵みが与えられる最高の場であったことが分かります。

 

マラナタ、主よ、来てください!

今後の私の夢は、ケニアに「国際関係協力大学院」を建てることです。現地人がアフリカの地の貧困退治と福音化のために率先して働けるように助けていきたいです。これが、私が宣教師を引退する前に最後に神様が与えてくださった使命ではないかと思います。マラナタ! 主が来られる日を待ち望みつつ、今日もQTで一日を始めます。主の御声に100%聞き従いたいと願っています。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2022年3月』(Duranno書院)より、抜粋したものです。

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