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受け取ったタラントを残す人生
by.CGNTV
hit 483 recomend 81 2022-04-26 10:27:26

受け取ったタラントを残す人生

 

 

ハ・ヨンジョ オンヌリ教会 前主任牧師

 

 

[ マタイの福音書25章14~18節 ]

 

今回の本文のみことばは、天の御国に関する二つ目のたとえです。イエス様は、天の御国は「旅に出るにあたり、自分のしもべたちを呼んで財産を預ける人のよう」だと言われました(マタ 25:14)。

ここで、主人はイエス・キリストを意味し、しもべたちは、すべての教会と主の再臨を待っているクリスチャンを指します。かなり時が経ってから主人が戻って来て、預けたものを清算します。これは、イエス様の再臨を表していると見るのが自然でしょう。つまり、このたとえは、再臨されるイエス様を待っている間、クリスチャンがどのように生きるべきかについて教えるために語られたものなのです。イエス様が来られる時まで、私たちはどのように待つべきなのでしょうか。

すべての所有物は神様のもの

「彼はそれぞれその能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。するとすぐに」(マタ 25:15)。

私たちは、このみことばの中で実に驚くべきことをいくつか見出すことができます。主人が旅に出るにあたり、財産を自分のしもべたちに預けて行ったというたとえには、どういう意味が込められているでしょうか。

第一に、すべての所有物は神様のものだということです。ほとんどの人は、いのちが自分のものだと思っています。自分の人生は自分のものだと主張します。時間、才能、財産、地位や名誉、そして子どもたちまで、すべて自分のものだと思っています。しかし、聖書は、「それは、あなたのものではなく、主人のものだ」と教えています。すべての所有物は、神様のものなのです。主人は自分の財産をしもべに預けましたが、しもべに与えたわけではありません。

使徒ペテロは「人はみな草のよう。その栄えはみな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。しかし、主のことばは永遠に立つ」(Ⅰペテ 1:24~25)と言いました。私たちが手にしている成功、豊かな生活、名誉などは、草花のようだというのです。それが人生です。

根本的に宇宙万物は永遠なる神が創造された被造物であり、限りある人間のものではありません。それを創造された神様のものです。被造物は主人になることはできません。私たちが人生の中で様々な葛藤や挫折を味わう理由は、人生が自分のものだと主張するからです。「私は被造物だ。だから、私のいのちは私のものではなく、創造主なる神様のものだ」と認めさえすれば、問題はすべて解決します。神様が私たちに与えてくださった健康や若さ、環境、親、祖国はすべて、神様のものなのです。

神様は、私たちがこの世で生きる間、ご自分のものを私たちに預けてくださいました。自分の家ではないのに自分の家のように思うままに使うことができることは、どんなに感謝すべきことであり、祝福でしょうか。これが、所有の真の意味です。

クリスチャンの職業観

本文を通して二つ目に見出せることは、神様の財産であるタラントを預けられた人間が持つべき使命感と役割です。

「五タラント預かった者は出て行って、それで商売をし、ほかに五タラントをもうけた。同じように、二タラント預かった者もほかに二タラントをもうけた」(マタ 25:16~17)。タラントを預けられた者にとって重要なことは、タラントが多いか少ないかではなく、神様が預けてくださったものを忠実に最善を尽くして働くことです。「管理者に要求されることは、忠実だと認められることです」(Ⅰコリ 4:2)、「死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与える」(黙 2:10)と書かれています。神様は、人の環境や能力、状況に応じて、違ったものを預けられます。ですから使命も違います。最前線で宣教する人もいれば、裏で支援する人もいます。神様は、能力と賜物によって働きを任せてくださいます。

このとき、任された人がするべきことは、最後まで忠実に最善を尽くすことです。私に働きを委ねてくださった神様に感謝し、賛美しながら働き、神様に栄光を帰すことが、クリスチャンの労働観、職業観、そして使命観です。この世で最もかわいそうな人は、お金を儲けるために働く人です。もし私たちがお金のために働くなら、その人生は悲惨なものです。私が神様のみこころに従って賜物を使命のために用いたときにお金が入ってきた、と考えるべきです。このような意味で、クリスチャンは、給与の分だけ働くのではいけません。それでは給与の奴隷になってしまいます。お金とは関係なく、職場でもらう給与以上に働かなければなりません。

 

お金に対する二重の態度

5タラントを預かった人は、どうしたでしょうか。15節の「すると、すぐに」という言葉に注目してください。彼は、タラントを受け取ると、すぐに行動に移しました。すぐに従ったのです。彼はそれをもって商売をしました。

神様は、私たちに委ねてくださったすべての資源を用いて利益を残すことを願われます。お金があってこそ商売ができますが、だからといってお金が偶像になってはいけません。お金は神ではありません。私たちには、健全にお金をもうけて、それを正しく用い、神様に栄光を帰す責任があります。5タラントを預かった人は、すぐに出て行って商売し、5タラントの利益を残しました。これが神様のみこころです。主人は、旅から帰って来たとき、この人のしたことを聞いて「よくやった。良い忠実なしもべだ」と言いました(25:21)。

また、私たちがもう一つ見出すことのできることがあります。5タラントを預かった人と2タラントを預かった人がいますが、5タラントを預かった人が2タラントを預かった人に対して威張らなかったということです。5タラント預かった人には優越感はありませんでした。同時に、2タラント預かった人も、彼に嫉妬せず、自分が預かったものを感謝しました。そして、預かった分だけ、能力に応じて働きました。

神様は、私たちの能力以上の仕事を願われません。生きていくだけで精一杯の人に、献金をたくさんするようにとは言われません。私たちが持っているもので最善を尽くすようにと言われるのです。なければないままに、無力ならば無力なままに献げるのです。神様は、無力なことを叱られません。ですから、私たちは無力さのせいにせず、忠実でなかったことに対して悔い改めるべきなのです。神様は、有能で賢いことを願われません。人のものをうらやまず、あるものに感謝し、自分がたくさん受け取ったからと人を無視しないようにしなければなりません。

 

神様に対する誤解

「一方、一タラント預かった者は出て行って地面に穴を掘り、主人の金を隠した」(マタ 25:18)。1タラントを預かった人は、5タラントと2タラントを預かった人たちを見て劣等感を感じたのかもしれません。自分が低く評価されたと思ったのかもしれません。それで預かったお金で商売せず、埋めておいたのです。当時、地面にお金を埋めることは貯蓄の手段でした。彼は、主人の財産を活用して再生産しようとせず、保管したのです。聖書は、彼を「悪い、怠け者のしもべだ」(26節)と言っています。このように、現状維持は罪です。聖書的な原理は、活用し、創造し、実を結び、増やし、成長することです。

いのちのある所に成長があります。成長がなければ、死んでいるのと同じです。イエス様のいのちがある人は、現状維持でとどまることはできません。10年間、何の成長もないなら、問題です。いのちは成長し、実を結ばせます。働き、利益を残します。それが、聖書の法則、いのちの法則なのです。神様は、生きて働かれる方です。その神様に向かって捜し、たたき、求めれば、信仰の生命力が働くのです。

1タラント預かった人は、どうして地面に主人の金を隠したのでしょうか。それは、主人の人格を誤解したからです。

「一タラント預かっていた者も進み出て言った。『ご主人様。あなた様は蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集める、厳しい方だと分かっていました』」(マタ 25:24)。

多くの人が、神様のことを誤解しています。神様はいつくしみ深く、愛に満ちた方であられるのに、復讐される方だと思っているのです。それは、誤解であり、偏見です。私たちのいのち、時間、財産、能力、それらすべてのものは、自分のものではなく、神様のものであることを認めましょう。それらは、神様が私たちに預けてくださったものなのです。

神様が自分に預けてくださったものが大きいか小さいか、偉大なものか取るに足りないものかを測るべきではありません。イエス様は、小さなことに忠実でありなさいと言われました。イエス様が働きを委ねてくださったことに感謝し、委ねてくださらなくても感謝しなければなりません。神様は、私がどれほど多くのことをやり遂げたかではなく、どれほど忠実に生きてきたかに関心があります。神様の世界には、つまらないものはなく、すべてのことに意味があり、重要です。私たちがするべきことは、死に至るまで忠実であることです。そして、それを喜び、感謝することなのです。

 

祈り

天のお父様! 自分が手にしているすべてのものが神様のものであることが分かりました。神様のものを私たちに預けてくださったことも分かりました。預かった者に求められることは、最善を尽くして委ねられた働きを忠実に行うことであるということを忘れずに生きていけますように。私たちすべてが忠実なしもべになれるよう助けてください。イエス様の御名によって祈ります。アーメン。

 

本文は、『リビングライフ STORY 2022年4月』(Duranno書院)より、抜粋したものです。

 

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