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隔ての壁を打ち壊すキリスト~ラブ・ソナタの働きを通して~   
by.CGNTV
hit 664 recomend 165 2018-05-22 11:33:17

隔ての壁を打ち壊すキリスト~ラブ・ソナタの働きを通して~      

 

久遠キリスト教会 牧師 三浦真信

 

学生時代に明確な救いの体験をし、うれしくて仕方がない頃に、所属教会の牧師が天に召され、教会が大きな混乱に陥りました。教会が分裂し、礼拝も活気がなくなり、「いったい教会って何だろう?」と考えるようになった頃、主から献身の召しを受け、私は神学校に入学しました。

卒業後、地方の小さな集会に遣わされ、そこで教会を始めることになりました。少しずつ受洗者も与えられ、地域の子どもたちも集まって牧会が軌道に乗った頃、学生伝道の働きへの招きを受けました。自分が学生時代に救いの確信を与えられ、また教会の混乱期に助けられた感謝があり、主の導きでしたら、その働きをさせていただきたいと祈りました。その後、教会員の承認を得、新しい牧会者も備えられ、超教派団体での働きをすることとなりました。

さまざまな教派の学生や牧会者と関わる機会が増える中で、目に見えない教派の壁をいつも感じていました。学生たちからも教派の壁や違和感についての声を聞いて共に祈るようになりました。その時の経験からも、その壁が打ち破られてほしいと願いつつ、私は超教派の働きにも関わるようにしました。

その壁が崩れてきたのを強く感じ始めたのは、東日本大震災後です。被災者を助け、東北の教会を支えるために、教団教派を超えて諸教会が一つになっていくのを感じました。その後、2015年に東京で開催されたある宣教大会では、以前感じていた教派間の壁を感じることなく、教団教派を超えて牧師も信徒も喜んで奉仕する姿にとても感動しました。

2017年7月のラブ・ソナタ東京では、その時のネットワークも用いられ、実行委員が集められました。実行委員会には若手牧師や伝道師も入ってくださり、初日のゴスペルナイトでは、舞台裏や会場奉仕をユースのメンバーが担当してくれました。また彼らは、韓国から来た同年代の青年たちが献身的に会場で仕えている姿を見て、大きな刺激を受けたようです。多くの祈りに支えられて、当日は期待以上の信仰決心者、献身決心者が起こされました。すばらしい実を神様が見せてくださり、実行委員会もこのまま解散するわけにはいかないと、決心者のフォローアップを兼ねたゴスペルナイトNEXTの準備が進められました。

集会当日は実行委員とユースのメンバーに加え、その日だけのさまざまな年代の奉仕者が加わり、世代間の壁も打ち破られたように感じました。このゴスペルナイトNEXTは、平日の夜にもかかわらず、会場いっぱいに人が集まり、多くの決心者が与えられました。

この2回の大会を通して、日本宣教に関して学ばされたことは、以下のとおりです。

① 教派の壁と世代の壁が壊されるとき、神は大きなみわざを現わされる  福音宣教の目的のためなら、一つになれることを具体的に見ました。多様な者たちが共に祈り始める時に、主がみわざを起こされます。ラブ・ソナタも、ゴスペルナイトNEXTも、ミーティングの前には十分な祈りの時間を持ちました。その時間が、心を一つにされる大切な時間であったと思います。

② 次世代を励まし生かすことの大切さ  積極的に次世代の人たちに役割を与え、またそれを励ます人が必要です。若者たちの創造性や賜物を生かしていくことを喜ぶことが次世代を育てていくために必要であることを実感しました。べったり関わるのではなく、同年代だけで自由に交わり、仕える場所も作りながら、彼らの自主性も育てていく必要があります。

③ 文化を通しての宣教  ラブ・ソナタでは、伝統文化や音楽などを用いて、福音を伝えていくことを大切にしています。それにならって、ゴスペルナイトNEXTでも、パルクール、和太鼓、ダンス、ゴスペルなどを通して、大会のテーマ「Be the light~光を放て~」(イザ 60:1)を伝えました。神は、あらゆる良いものを通して聖書の真理を伝えてくださいます。

 

これからは、あらゆる文化、賜物を用い、あらゆる世代が協力して共に祈りながら、福音宣教をしていく必要があります。一教会だけではできない青年伝道や手の届かない牧会も、教派を超えて助け合っていけることを体験しました。教派の壁、世代の壁、そして国同士の壁を神様が打ち壊してくださり、これからも宣教のわざを進めてくださると期待しています。

 

「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です」(エペ 2:14~15)。

 

三浦真信

1963年、東京生まれ。1977年、受洗。東京基督神学校卒業。1992~98年、キリスト者学生会(KGK)関東地区主事。1998年より久遠キリスト教会伝道師、副牧師を経て、2001年5月より牧師に就任。

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2018年5月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

 

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