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命を捧げて歩む道 ~マレーシアから日本へ~      
by.CGNTV
hit 617 recomend 197 2018-12-18 01:45:39

命を捧げて歩む道 ~マレーシアから日本へ~       

 

日本CGNTVの番組より

 

ロザリン・ヨンさんはマレーシア出身のクリスチャンで、2010年、研究のために日本に来たとき、引きこもりの人と出会いました。それがきっかけとなり、彼らの自立を支援する場所を作ろうと思い、2013年にワンコインカフェ「ふらっと」をオープンしました。

 

彼女が言葉も文化も違う異国の地で、日本人のために「ふらっと」を続けている理由は何でしょうか。

ロザリン 「神様が私を香港に導かれ、そこで公衆衛生を学び始めました。その中で、引きこもりの統計の出し方や、社会観点と医学観点からその問題を見て自殺予防をする方法を学びました。それが日本に来る前の前奏曲です」

「ふらっと」は引きこもりや不登校になった子どもたちが回復し、再出発するための休憩場所を提供しています。「失敗しても大丈夫。楽しくチャレンジしよう」がコンセプトです。

利用者 「人とつながりたいという気持ちが昔から強くて、勇気を出して『ふらっと』に通うようになって、少しずつつながりができてきて、少しずつ元気になってきました」

利用者 「最初に就職したのが養護施設で、きつくて一年でやめました。その後は半年引きこもって2ヶ月働いたりとか、そういうのを繰り返していました」

4年目には「ふらっと」に通っていた彼らが、ありのままの姿で大丈夫なのだと思えるようになり、だんだん「ふらっと」の外にも足を伸ばせるようになりました。

この4年間、「ふらっと」を通して利用者とともに、いろんな思い出を作ってきたロザリンさん。この働きの実現と成功の裏には、ロザリンさんの所属する地元の教会の兄弟姉妹の支えがありました。

教会員 「教会が『ふらっと』のために祈り、また献金を通して支えています。農家の方がお米やお花を届けてくださったり、引きこもりの人に対する理解とか思いやりが増えて、いろんな働きが与えられている気がします」

片桐進牧師 「教会のサポートとしては、市との関わりや近所との関係など、教会の関係者が同行して、ロザリンさんの働きの側面的なサポートをさせていただいています。畳屋をしていた教会の長老さんが天に召されて店舗が空いているということでしたので、その場所をご紹介いたしました。いろいろ検討した結果、神様に導かれて今日に至っています」

教会の近くでお米やお花を作っているカナン・タウン・グループもお米やお花を提供するなど、「ふらっと」の働きを助けています。

ロザリン 「ここは祈りから始まった奉仕であり、研究所なので、積極的に伝道はしません。神様の愛を感じていく場所なんです。愛が一番だということを神様は教えてくださっていて、皆さんの祈りの支えによって、訪問者の変化も見られのだと思います」

「ふらっと」は、クリスチャンの祈りに支えられて成長してきました。ロザリンさんや「ふらっと」を手伝う教会のメンバーを通して、クリスマスやイースターの時期に教会を訪れる利用者もいます。

利用者 「私の周りにはあまりクリスチャンがいなくて、教会とは縁がなかったのですが、昨年初めてクリスマス会に参加しました。クリスチャンの方はとても優しくて、みなさんとてもつながりが強くて、温かいなと感じます」

「ふらっと」では自立支援を目的に利用者をスタッフとして雇い、地域の人々も利用できるカフェとして運営を始めました。

利用者 「以前は人とうまく関われなくて、どうやって生きていったらいいのだろうという不安しかありませんでした。でも、カフェスタッフの研修旅行から帰ってきた頃から、“安心する心”が芽生えはじめました。そういう気持ちになっている自分に驚いています」

利用者 「私は鬱にかかっていたんですが、ここに通いながら足りないものが補われていく中で、未来への展望が徐々に開いてきた感じがします」

利用者 「一人でいると気が塞いだり、家にいると家族や決まった人としか話さなかったりして、逆に疲れることがありますが、『ふらっと』に来ると、ストレス発散できる感じがします」

ロザリン 「実は私も父が急に亡くなって、1年ほどは何をやってもだめでした。でも、その1年の間、不思議に思っていたことは、なぜあの頑固な父がクリスチャンになったのかということでした。『すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい』というみことば(マタ 11:28)が心に響きました。強がらなくていいんだ、そのままでいいんだと思いました。もともと、すごくつらい時期に神様と出会ったのですが、そこからいやされたときに、この働きを始めました。だから、これが私の使命です。一つの種が地に落ちて死ぬと、30倍、60倍、100倍の実を結びます。私の歩みは、神様に従い、神様の手をしっかり握って歩んでいくという神様との約束の旅です」

 

 

本文は、『リビングライフ STORY 2018年12月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。

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