QTをすれば神様の力が臨みます | |||||
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神様のことばは、教会を生かし、人を生かします。
九里市の牧羊教会で、QTによって干からびた骨が生き返り、
崩れた霊的城壁が建て直される驚くべきみわざが起こっています。
みことばによる「霊的タッチ」
「毎日いのちのみことばで自分を満たすことができれば、神様の力が臨みます。また、その力がほかの人まで生き返らせます」 だれよりもコン・ジンス牧師自身が、神様のことばの驚くべき力を体験しました。工学が専攻でうまく話せず、大衆の前に立つのが怖かったという彼が、ほかの人の心を理解し、霊的成長を助けるカウンセリングの専門家であり、牧師になったのです。「私に恵みとなり、私を変えた神様のみことばを分かち合うとき、教会員の皆さんが涙を流しながら慰められるのを見ました。真実な分かち合いを通して、心と心の共感である『霊的タッチ』が起こるのです」
コン牧師は個人と共同体の中に主のことばが与えられるとき、真のいやしが起こると強調します。「私が2014年に主任牧師として赴任した時、教会で奉仕し、献身しようとしている信徒たちの熱心な姿を見ました。また同時に、互いを顧み、慰め、仕え合う交わりの必要性も感じました。まず私は、信徒たちがみことばをたくさん聞けるようにしました。主のことばにはいのちを生かす力があるため、良いみことばを食べていれば、委縮した状態を壊し、罪に勝つ力と生命力が臨むだろうと信じました」
QTで世をいやす
みことばを聞くだけで終わらず、自分に与えられたみことばを分かち合い、伝えることが重要だというのが、QTに対するコン牧師の持論です。しかし、人前で語ることを嫌う信徒たちがたくさんいました。そのため、コン牧師は区域の集まりのときに、各自黙想したことをあらかじめ書いてきて読むことを勧めました。「みことばに基づいて自分の罪や弱さを具体的に書かなければなりません。単純に『恵みを受けた』と言うだけでなく、自分の状況と環境に働かれたみことばを詳しく書いて、分かち合うのです。そうすれば、話す人とそれを聞く同じような経験をした人との間に共感が生まれます。その過程を通していやしが起こるのです」
コン牧師は「みことば黙想訓練教室」という独自のプログラムを通して、全教会員にQTの訓練を受けさせました。その実として現在まで6つのQT分かち合いグループが作られ、毎週水曜日の午前の女性礼拝後に集まっています。教会に長く通ってはいましたが、分かち合いのリーダーになった時に恐れのほうが大きかったというキム・クァンヒさんはこう言っています。「神様のみことばに触れ続けていくうちに勇気づけられるので、集まりを導くことができ、姉妹たちと分かち合うことができます。そうすると、疲れた状態で来た人が生きる力を受け取るような、驚くべきみわざを目にします」 また別のグループのオ・スンジョンさんはこう言います。「私が夫との関係でのつらさを話すと、リーダーが自分の経験を分かち合いながら共感してくれました。それに励まされ、私のQTの内容を夫にメッセージで送りました。それをきっかけに、関係が驚くほど回復しました」 初心者のための分かち合いグループもあります。「自分を理解して受け入れてくれるところは、どこにもないと思って傷ついていた人が、QTの分かち合いを通していやされました。私はメンバーが心を開いて気持ちよく自分のうちの思いを話せるようになるまで待ちながら、少しでも多く聞くようにしています。また、集まりでは知識としてではなく、みことばの中に込められた神様の御心を感じ取ろうと努力しています」 初心者グループを導くイ・ジヨンさんは、自分とは異なる考えを持つ人々をさばかず、愛をもって受け入れるようになったと告白します。
牧羊教会のQTの分かち合いは、他教会の信徒や信仰のない地域の住民にも開かれているという特徴があります。通っている教会にQTの分かち合いがない人は、ここの分かち合いで慰めと力をもらって各自の教会に戻り、そこで仕えることができます。また、QTグループに来て初めて聖書に触れ、信仰を持つようになった人もたくさんいます。教会の量的リバイバルも伴いました。最初、約700人だった礼拝出席者数は、現在1200人を越えています。
QTを通して牧羊教会の信徒一人ひとりと教会共同体だけでなく、地域が生き生きとしている姿を見ることができます。心の悩みや霊的無力感で苦しんでいる多くの人に、みことばのいやしの力が伝わるよう祈ります。
九里牧羊教会
本文は、『リビングライフ STORY 2019年3月』 (Duranno書院)より、抜粋したものです。